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「気づき」を「稼ぎ」に変える~KENBO's Blog

与沢翼さんのfacebook国税滞納による『ご報告』から見える、クラスタ化された時代のプロダクトローンチ

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約 10 分

ネオヒルズ プロダクトローンチ

ご存じの方も多いと思いますが、プロダクトローンチでも
よく話題になる与沢翼さんがご自身のfacebook(4月26日付け)にて
国税滞納の支払いから資金ショートで破産に至った『ご報告』記事を
アップされていました。


彼の記事に対して、応援もあればご批判もあるでしょうけど
ここで『再建頑張ってください!』などと陳腐な話をしたいわけ
では決してありません。

私も昭和から平成に切り替わる時期、ちょうど30代半ばでしたが
友人と20代で興し、年商30億まで達したベンチャーを潰した経験があるので
与沢さんの記事もその過去と重ねて読むことができました・・・

・・・が、それもどうでもいいことです。


何気に書かれた「小額多人数の時代」がネットの未来を予言!?

与沢さんの記事の中に見つけた、ネットの未来について
触れたある一文が目にとまりました。。

これからの時代のメーンステージは、
高額少数の時代ではなく、少額多人数の時代であり、
売り込みではなく、口コミの時代になるかと思います。


この一文はネットビジネスを仕掛ける側、販売者側の視点で
書かれたものです。

ご本人の意図とは全く別に私は
この一文、二重の意味に解釈できました。

・高額商品を少人数に買ってもらう時代ではなく、
 少額商品を多くの人に買ってもらう時代

・ごく少数の人が大きく稼ぐ時代ではなく、少額であっても
 多くの人が稼げる時代

どちらも正しいような気もしておりますが、
私は後者の解釈のほうに、むしろ未来の予兆を感じています。


こちらの記事でも書いておりますが、今の時代、
情報の流れとして大きなメディア(TV、ラジオ、新聞、雑誌)から
こぼれるものを拾っている人はうんと減少しており、
固有の情報を求める人々があたかも同じ価値感を共有し、
小さな生息圏を為すごとく世界中に散在していて
(=ビオトープ biotopeと呼んでいます。ジャーナリストである
佐々木俊尚さんの著書”キュレーションの時代”で定義)
情報を得るパスとしても4大メディアはとうの昔に主役から降りています。


無数のビオトープの求める情報もまた無数にどんどん細分化され、
あらゆるものが小さなクラスタ状になっているかのようです。

今やマスメディアという言葉も死語になりつつあり
メインもサブも無い時代で、小さなクラスタがくっついたり
離れたりしながら、入り混じっているガス雲のような状況で
情報の伝達では口コミの重要性が増しているように感じます。

こういった不定形なクラスタがくっついたり離れたりして
情報の流れが、その都度決まるような時代においては、
有名なほんの一握りの人々が商品を売りまくって稼ぐのではなく、
ひとつひとつのビオトープに属す人々が価値を感じることのできる
固有の商品をタイミングよく提供していく人がどんどん増えていく
ことで、ニーズを満たしていくほうが自然に感じます。

細い水路の先に、固有のニッチな情報なり商品を求める人々がいて、
そこに有益な情報や商品を送りこむことは、一握りの人だけで
やるにはとても難しい時代にきているな、と。

それほどにニーズの多様化もクラスタ化も進んでいるということです。
きっとどなたも肌で感じておられるのではないでしょうか。


大型プロダクトローンチの終焉

プロダクトローンチ 終焉

与沢さんの記事にも、プロダクトローンチという単語が出てきます。

これ、インフォトップなどで情報商材のトップアフィリエイター、
販売者もほぼ例外なしに使っているマーケティングの手法です。

裏返すと、あなたが商材を購入したのは、仕掛けられたプロダクトローンチ
に見事にはまってきたという証拠でもあります。

プロダクトローンチというのは、
商品の発売と同時に一気に売りぬく手法ですが
そのためにはまずリスト(見込み顧客)を集め、
売り込みの気配を消しつつ、信頼関係を作りながら
リストの購買意欲を徐々に高めていき
最後にドカーンと一気に販売していきます。

よくプロダクトローンチの喩えとして、
縦にだらだらと長いレター(販売ページ)を横にして
スライスしたものをステップメールで配信していき
最後の最後でセールスをかけるといったようなことを
言われておりますが、実際にはさまざまなコンテンツ(動画や音声や
PDFなどのプレゼント)攻勢とMIXして凝った仕掛けになって
きている傾向にあります。

情報商材の場合、仕掛けによっては億という単位のお金を
短期間で集めることも可能であるため、
与沢さん自身も中毒になることを訴えていました。


ここでリスト(見込み顧客)獲得の最もポピュラーな
ひとつが「無料オファー」であり、
中でも動画を使ったセミナーや対談が現在でも主流です。

無料オファーについては、一時は大人気でしたが現在は
効果がかなり落ちてきていると言えます。

ここで大型プロダクトローンチと書いたのは、
例えばアフィリエイトセンターを立ち上げて、
アフィリエイター報酬の高い無料オファーから
始めて、バックエンド商品の販売につなげていくような
投資額が比較的大きなもので、個人というよりも
法人として仕掛けるレベルのアプローチのことです。

例えば1件あたり1000円レベルのアフィリエイター報酬となる
無料オファーも存在します。
この場合、1000人ほどの名前とメルアド(=リスト)が得られた
として、アフィリエイター報酬分で100万円必要です。
そこにレターや動画コンテンツの作成など人件費含め準備費用が加わり、
とりあえず計算を簡単にするためこれも100万円かかるとしましょう。

そうすると、1000人分のリストを得るために200万円かけている
わけですね。
しかし、このうち10%でもバックエンドで2万円の商品を購入して
くれれば赤字ではなくなります。
またリストはこの先も生きるのでプラスであったということもできます。

実際にこういった計算通りにいかずとも、ここで重要なことは、
これほどまでにお金をかけないとリストを得られないという現実です。

それはなぜでしょうか?

私は少なくとも二つ理由があると思っています。
あくまで無料オファー全盛期の頃と比べての話です。

まず第一に;
無料オファーの紹介をする側のみならず、紹介を受ける側が
今ではとっくにからくりを見抜いているからです。
無料オファーと言いながら紹介者には報酬がちゃりーん!と発生し
同時にバックエンドでセミナーや何か売り込んでくるのを予想しているからです。
もうバレバレだから、難しくなってきているわけですね。

第二に;
属性が多様化しすぎていて、ひとつのオファーではカバーしきれない
という状況もあるかと思います。
これがクラスタ化と言っている点です。
だからこそ多くのアフィリエイターの協力が必要となり、
高額報酬を設定せざるを得ない状況に至っています。

これからもうしばらくは、資金力のある人が高額な
アフィリ報酬で釣る大型プロダクトローンチが続くでしょう。
しかし、その現象自体がいわゆる歪を大きくしているように
思えてなりません。

因みに、私自身も滅多にないですが無料オファーを
紹介することがあります。
紹介するのは、報酬の大小に関係なく唯一、私自身が
知らない知識であり、汎用性があると思えたときだけ
という縛りを自分に課しています。
ただ、今やそういった稀有の面白さがある情報は
ほとんどなくなってきています。

さて与沢翼さんの話に戻りますが、
私は、彼の破産は単に税務署を舐めていたとか
放漫経営ではなかったのかといったような債権者が気にする見方と関係なく
実はこういった大型プロダクトローンチで回していくことが
時代に合わなくなってきているシンボリックな出来事ではないのか、と
思わざるを得ませんでした。


時代は過渡期にあるという視点~初心者集客モデルで考える

初心者向け

今の時代が過渡期であるという表現は、常々あの
木坂健宣さんがしゃべっていることでもあります。

過渡期であるというのは、いろんなモノゴトが変化していて
新しい予兆出現とともに、過去のテクニックなりが通用しなくなる
カオスのような状況を言い表しています。

ここではその典型例をお伝えしてみましょう。

過渡期においては、ほんの少し前までに使えたノウハウなり手法なりが
あっという間に置き去りにされます。
つまり、以前は稼げていたモデルが使えなくなり、その向かう先は
初心者狩りというか、ひたすら初心者集めに終始するモデルに向かう傾向
が顕著となってきます。

初心者は三角形で表すと、底辺から上に向かって半分を超えて
いき、2/3以上となるくらいに層が厚く、この層だけは減ることがありません。
ゆえに、その層を狙うのが一番確実性があります。
中級者、上級者といった層は三角形の上の頂点のほうに固まっているに
過ぎず、この層は最新のネットビジネス状況にも敏感なので
何が使えないか、何が使えるかということを肌で知っています。

従って売る側としては、無垢の初心者を終わることなく集めることでのみ
収支バランスを維持せざるを得ないわけです。
今、そういう時代になってきています。

初心者向けの誘い言葉では、ある課題を強調し、それさえ解決すれば
すべてうまくいくといったようなニュアンスでアプローチするのが特徴です。
例えば、儲けるための記事の書き方だとか、ある種のツールやテンプレートとか
もちろんこれらは一要素にはなっても、解決のためのすべての要素では
ないことは明白です。
そのやり方で、その案件で日給1万とか2万円稼げた~などという話が
あったところで、明日も稼ぎ続けるための解ではありません。
それよりコンビニなんかでバイトするほうがよっぽど確実です。
しかし、初心者にとってはそんなこと気づきようもありません。

気づきようもなく誘い込まれ、やがてなんか違うぞ・・と感じ
やがてその塾なりグループから離れて行きます。
売る側から考えると、超初心者を次から次に参入させないと
ビジネスが回りません。

過渡期における変化とは、カモにするのにより簡単そうな
アプローチが広がり、やがてそれらも淘汰され次の時代へ
移行していくというプロセスを経るのではないかと思っています。


過渡期だからこそ自戒していること

私が常に意識していることが3つあります。

(1)細い水路の先に潜むニーズや感情を最重視
 
 言い換えると、無数のクラスタ化されたビオトープ(=興味や関心などの近い人々の集まり)
 のアンテナに引っかかりやすいネタになることを常に意識しています。
 またそういった人々のニーズや心持ちといったようなことを常に想像しています。

(2)手段と本質を分ける

 先にお話した無料オファーであるとか、稼げる書き方であるとか
 こういったことは末端の手段でしかありません。
 手段に目を奪われると本当にただただ無駄な思考&行動ばかりになりますね。 

(3)固執しない

 なんせ過渡期ですので、同じものがいつまでも続くという幻想は
 持たないようにしています。
 それとメルマが読者様はご存知ですが、私は王道と極悪非道、
 光と闇、表と裏とか極端なことをいくつも研究しています。
 中間は面白くないのと、時間ももったいないので避けております。
 これらはすべて、私にとってネットにおける可能性の切り口を探す
 楽しい旅のようなものです。


長くなりましたが最後にご興味あれば、
与沢さんのfacebook記事はこちらをご覧くださいませ。
⇒ 与沢さんの4/26 facebook記事

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