スイス 永世中立国

日記

緊迫の今だからこそ、ネットマーケッターはスイスを考えてみる価値がある

2017年5月1日

私の情報発信はこのブログもそうですが基本、ビジネスの話を対象にしていて
政治やイデオロギーは発信しないことにしています。

主義主張がさまざまであるだけでなく、そもそも話題として
ネットビジネスを語るのにふさわしいとはとても思えないからです。

完全にミスマッチですものね。

ただ、現在世界中が神経を張り詰めている共通の話題については
言うまでもなくどなたも、ああこれだよね、と説明の必要も無いかと思います。

ちょうど今、2017年5月1日。
ここでその話題に触れるのではありませんが、
こういう時こそ人によってはご参考になるやもしれず、
無関係ではなく、横につながった話をしてみたいと思います。

それは・・・スイスのことです。

もう少し深く言うと、スイスの戦略的な考え方と行動のことですが
これが私たちのネットビジネスにも通じる話です。

スイスは「永世中立国」として知られていますね。
そうなったのは時代も古く19世紀のことです。
もちろん核も弾道ミサイルも無い時代です。

永世中立国のスイスが軍隊をもっていることはご存じでしょうか。
スイス・アーミーナイフとかアウトドア派の間では有名ですよね?
でまぁ、これはご存じとして・・・
では、なぜ軍隊をもっているのかご存じでしょうか?

さて、以下の話はご存じの方も当然ながらいらっしゃるはずながら・・・
ここからはモノゴトを戦略的に考えていく話の一環としてご紹介します。

スイスという国は、そのあたりをしっかり自覚しているからこそ
永世中立国と自他ともに認められる存在であることが分かります。

一言でいうと、とてもしぶとい国であるということです。

そのしぶとさに、私たちネットビジネスに関与する人なら
見習うべきものが存在するように感じています。

まず最初に人口からいってみましょう。
スイスの人口は2017年現在おおよそ840万人。
かたや、日本は約1億2000万人です。
まずこの母数を頭に入れておいてくださいまし。
だからこそ・・・ということが多々あるのです。

それで、『永世中立国』という意味ですが
日本人の間でもとんでもない勘違いをしている人が多くいます。

勘違いとは、スイスは世界有数の観光地だし、
世界に通じる銀行もあるし、永世中立国を名乗っているだけで
誰からも攻めてこられることなく安心だ~・・
というお花畑思考のことです。

日本で、憲法さえ守っていれば外から誰も攻めてこないはずで
安心だと主張することと通じるものがあります。

永世中立国というのは、戦争をしません、
ではなく
何が起こっても誰の味方にもなりません、
他国に攻め込むことは絶対ないが、
万一外から襲われたら自分で活路を見い出します
と宣言しているという国です。

つまり、人をあてにするのではなく自分のことは自分でやるから
というサバイバル思想なんですね。

では、どうなっているのか実態を見ると一目瞭然。

[font size=20 color="" bold=1]スイスでは・・・[/font]

・「国民皆兵」の義務があり、男子には兵役の義務があります。

・退役しても予備役は30年間続きます。
 いつでも召集される可能性があるのです。
 今このメールをご覧になっている方々の多くは
 もしスイスに生まれていたら、いざとなったとき
 速攻で呼び出される世代と思われます。

・複数の国と接する国境が存在するわけですが、いざとなったら
 国境を「封鎖する」ために橋やトンネルを壊すことになっています。
 その仕掛けが国境に張り巡らされています。

・歴史的にはずっと「傭兵」を輸出してきました。
 資源が無いのは日本と同じで人材派遣のようなものですが、
 なにしろ目的は外国での戦争のためです。
 つまり他国同士の争いで自国民同士がそれぞれの国の傭兵となって
 戦ってきたわけです。
 因みに、傭兵とは戦争のプロと理解してあながち間違いではありません。

・その実績、世界的な信用は今も健全で、バチカン市国の警護は
 主にスイス人の衛兵によるということはよく知られている事実です。
 16世紀から続いている信用ですよ、これ。
 忠誠心と屈強な傭兵としての価値が買われているのです。

・全国民が退避できるための核シェルターを確保しています。
 有名なのは、今は縮小されていますがSonnenberg(ゾンネンベルク)トンネル。
 今、日本では"核シェルター"なるものが売れているようで思い出しました。
 一時しのぎと土性骨の発想の違いが鮮明に国民性に現れているようです。

・2013年、徴兵制廃止にするかどうか大きな問題になりましたが
 徴兵制廃止は否決、やっぱ必要だよね~つまり存続になりました。

・軍人の数はおおよそ80万人。かたや日本の自衛隊は25万人くらいです。
 人口比で考えてみてくださいな。
840万に対して80万というのは約10%が軍人だということ。
 日本は1億2000万に対して25万というのはたった0.2%
 この事実をどうみますか?

因みに、スイスが理想であると言ってるのではありませんよ。

自分で自分を守ることを、このように徹底することが
『永世中立国』として必要であり、矜持であるということです。

私は、スイスがとても『しんどい』選択を選び続けていると思いますが
それは現実の脅威がそうだからそうしてる、
極めて合理性を伴う対応策を整えていると考えるべきです。

翻って、ご自身のネットビジネスに戻りましょう。

自分で自分を守る・・・
そのために何をどう考えて、そこからどう実行するか
そういったことが日々問われていると思うわけです。

人はアドバイスできても、その人にとって代わることはできません。
結局、自分の脳を使って考え判断しないとどうにもなりません。

ネットでお花畑思考になっている人は
"簡単に楽に稼がせてくれるもの"をひたすら追求し
惑わされ、ほぼ購入した途端に挫折するか
購入したことすら忘れて
(↑高額塾ですら購入した途端に忘れる人がいるほどです)
"次なる簡単に楽に稼がせてくれそうなもの"を探し求めます。
まるで簡単に楽に稼がせてくれそうなモノで
妄想することだけが生きがいのように思えますが
世の中がそう甘くないことを都度知らされるわけです。

1日に15分だけとか、全自動で稼げます的な話が
あるわけがないことにいい加減、気づいて欲しいものです。

最終的に自分を助けるのは自分自身でしかありません。
自分の思考と行動だけです。

まさに明日世界情勢が変わるかも、
自分の周りも激変するかもとピリピリしている今、
何が起ころうと頼れるものは自分自身しかないと
思える人はとても強いと思います。

そういう方は、行動が思考とセットになっていて
自分がやるべきことを淡々とやる、といった姿勢が崩れません。

インターネットは、まだ四半世紀超の歴史しかありません。
そして世界中が否応なしに使っている技術でもあるのですが
これは何が起きても進化のみで後退することが無い技術です。

そして幸いなことに、私たちネットマーケッターは
ごく一般のネット利用者よりほんの少しだけ
ネットを使ったビジネスについてよく考え、
よく使うことに長けているわけです。

私の場合、中でも主にコンテンツビジネスの魅力をお伝えしています。
個人事業主レベルでネットで戦うためには
提供できる価値、受け取れる価値(報酬など)においても
何しろベストな選択だと実感しているからです。

先だってより別記事でご紹介しているメルぞうの無料レポート活用
単にその一端に過ぎませんが、未経験者なら一度はプレイヤー側になってみては?
そうすればわからなかったこともわかるという意味でのお勧めでした。

スイスを思い出してくださいな。

自分のことは人に頼らず自分でやる、という姿勢。
今も昔も求められていることだと思いますが
貫こうとすると『しんどい』のが当たり前なのですね。

苦しいっていう意味とは違います。
やるべきことをやるという、しんどさを普通と理解して、
やりきる思考と行動力だけが結果につながる
ビジネスって本質はそんなものだと思いませんか?

ネットビジネスは、あなたが勤め先で働く普通のリアルなビジネスと違う点は、
ネットという特殊なフィールド(場)とプレイヤー(仕掛ける側の人)のルールで
成り立っているということです。
このルールが何なのかは、しっかりビジネスと見据えて
やりきってしまうと自然と見えてくるものです。