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「気づき」を「稼ぎ」に変える~KENBO's Blog

Part1~こだわり動画制作の秘密~源平ミステリーロマン小説シーンを動画にしてYouTubeへアップしてみた

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約 8 分

君の名残を

この記事は、昨年あるきっかけで制作した小説シーンの動画化
について、その経緯や意図などについて補足すると言いながら
フォローできていなかったことを、今にしてお伝えするものです。


記事は二つに分け、まずPart1として 何を考え、どのように制作
していったのかを先にここでまとめ、次に別記事にPart2として
作った作品の内容そのものについて解説します。

源平ミステリーロマン小説「君の名残を」とあらすじ

浅倉卓弥さんが2006年に上梓した
歴史ミステリー&ラブロマン小説
である「君の名残を」をモチーフにしております。

浅倉卓弥さんといえば、処女作であり映画化された
「四日間の奇蹟」のほうがよく知られているかもしれません。
こちらは、「このミステリーがすごい!」大賞を受賞されていますし。


さて小説の大まかなあらすじです・・・

平成の女子高生である白石友恵は、剣道の大会に向け
遅くまで練習に励んだ後、帰宅につくが大雨に出会う。

家が剣道の道場であり、友恵の幼馴染みで
剣の指南役でもあった原口武蔵。

武蔵の傘に促され帰宅を急ぐが、雨の勢いが強く
古い大木のある社を思い出し引き寄せられるように
大木の下へ雨宿り・・・そこに奇怪な赤い雷鳴が・・・

友恵と武蔵は、平清盛絶頂の平安末期にタイムスリップ。

友恵はそこで将来の夫となる木曽義仲と出会い、
一方の武蔵は幾多の辛い体験を経て、源義経と出会う。

やがて、友恵は自分こそが「巴」(巴御前)であることを知り、
武蔵は、我こそが義経に従う武蔵坊弁慶であるのだと自覚する。

巴は、愛する義仲を待ち受ける運命を教科書から思い出し
戦慄し打ちのめされるが、やがて置かれた立場を理解し決意をする。

義仲を決して死なせない、自分が守ってみせると。

自分はなぜこの時代にタイムスリップしたのか、
なぜ自分なのか、どうしたら愛する者を守れるのか

歴史がどう動くのかあらかじめ知りつつも
数奇で過酷な運命に翻弄され、しかし敢然と立ち向かい
愛する者を守り抜こうとする巴と武蔵。

この本はわたしにとっても、
史実とフィクションが織りなす
魂を揺さぶられた壮大な歴史ミステリーでした。


実はこの小説には、もうひとつ深いテーマも隠されています

何度も生まれ変わり求め合う
、というテーマです。

この浅倉版『平家物語』は、オセロの松嶋尚美さんが
「そこらじゅうで泣きました」と綴った慟哭のロマン小説です。

黒木メイサさんの『源平盛衰記』異聞巴御前女武者伝説

『源平盛衰記』異聞巴御前女武者伝説

なおご参考までに、本書と似たタイムスリップという構成のもと
黒木メイサさん(巴御前役)、 的場浩二さん(木曽義仲役)
の舞台が2013年に明治座で上演されました。


飛び散る汗をモノともせず、迫力のある素敵な演技でした。
私自身、こういった脚本も演出も大好きです。

依頼者の心を慰めることが制作目標のすべてでした

さて、今回小説をベースにした動画制作の背景ですが。。。

人生には様々な人との交差があるものですが、
ある方からこの小説をなんとか映像で観たい
という要望を聞いたことが出発点となります。

この方は、本書の物語にとても深い思い入れがあるのです。

実は私も映像化を願った一人でして、
NHKの大河ドラマにしてくれないかなぁと
依頼を出したこともありますが全く相手にされませんでした(^^;)

この方の願いを断れない義理があり、
ならば自分で映像化してみるかと思い立ち、それからおよそ半年かけ、
私自身、小説の中で最も印象に残ったシーンを動画化することにしました。

この動画制作のプロデューサーになったわけです。

完成した動画は合計6個となり、それぞれシーン1~シーン6と
しました。

動画はアニメではなく、シルエットをデザインし
動く紙芝居といった形で修正を繰り返しながら
仕上げていきました。

そして・・・
依頼者へ完成版を見せたとき、その方は
立ち上がれないくらいに泣き崩れたのです。

難産で長期間の制作でしたが、このとき作ってよかった
としみじみと感じました。


動画というものは、いかようにも制作できます。
その場で撮ったものをそのままYouTubeへアップするのが一番簡単。
これはこれでひとつのスタンスだと思います。

ただ私はあえて逆に手間をかけ細部にこだわりました。
真正のオタクですね(笑)

こだわることが私の表現方法として一番自然であり、
喜びを感じられることに気がついたからです。


あなたにもできる!オタク動画の作り方

まずこの件で、お伝えしておかないとならないのは
私のことを、例えばAdobeの動画制作・編集ソフトの
熟練の使い手ではないか・・・と思っている方が
多くいらっしゃいますが・・・

違います!

と声を大にして宣言しておきましょう。

といいますか、わざとそう思わせてる意図はあるものの
動画編集ソフトのプロであると信じ込むなら、
・・・それはいけません。その発想はやめましょう。

今まさにこの記事を読んでいらっしゃる方は、
意識を目覚め別の視点を持ちましょう。。


違うんですよ!

私は・・・

残念ながらせいぜいCamtasia Studioを使って
画面上のものの録画・編集がせいぜいといったレベルです。
今、この記事をお読みになっているあなたのほうがむしろ
一般のツール扱いについてはよほどベテランではないかと
思うくらいです。

下手くそなのに、そして1日は24時間しかないのに、
作業だけしていたらいくら体があっても足りません。

私が今回の動画制作で果たした役割は、
口うるさい映画監督と脚本家に似ています。

監督 KENBO

自分で出来ないことで、でもどうしてもやりたいなら外に頼む
・・・のがビジネスの原則ですね。

私はこの動画制作に付き合ってくれる動画デザイナーを
ひたすら探しました。

しかしあきれるほどの低予算のくせに、
荒唐無稽な動く紙芝居作りに誰が付き合って
くれるでしょうか!?

とても難しい注文をバシバシつける監督に、
ほとんどボランティアに近い形で誰がやりたいと
思うでしょうか!?

こんなのに付き合える人はよほどの聖人か、大馬鹿者か・・
・・・でもいるんですね~勇者が。

私は外注サイト大手のランサーズ(LANCERS)をよく
活用していまして、こういった砂の中のダイヤモンドを
見つけるのが意外と得意です。


私は、企画・脚本家・映画監督として、ディスプレイの前に
座るエンジニアの後ろでマグカップを持ちながら、

「そこ違う!そこはこんな光や影をイフェクトにして」

「そこも違う!シルエットで表情見えないんだからこっちで表情出して!」

「その●分●秒のタイミングから、このメロディのここからフェードインして」

「そこ、シナリオ変えよう!こうするからこれに動き合わせて」

「はい、カット!」

後ろで口うるさくガーガーいう仕事をやってたのです。


まぁいうなれば、そばで口は出すが手は出さない監督の役目と
それに耐え、こなせる専門家を探し出すことが要諦なのです。
しかも個人ですので、しかるべき予算以内で(笑)


このこと自体が非常に珍しいノウハウだと思いますので、
テクニックを含めどこかでまとめようと考えています。

理解できると誰でも可能だと断言できます。

つまり作業という視点から、それをプロデュースする視点で
モノをみましょうよ、ということですね。

ネットはテレビ番組と同じである

この記事の締めくくりとして、ひとこと添えておきたい
ことがあります。

私はいったい何のために何を作ったのか、
ただの自己満足ではないか、と思う方もいるはずです。

そうかもしれませんが、動画を完成させたとき、
依頼人に動画を見せたとき・・・
いずれも深い達成感とすがすがしさを感じるととともに
師匠(坂田智康)の言葉を思い出しました。

ネット=テレビ番組と同じ

というメッセージで、これは私にとって鉄板です。

この言葉によるならば、私は自分自身のTV番組コンテンツを
作っていたのだと実感しました。

コンテンツはテキストであったり、画像であったり
動画であったりいろいろな形をとりますが
すべて自分を表現する手段であり、
発信することによって自分のTV番組に化していくのです。

これが自分である、という表現そのものなんだ
ということです。

これも師匠の言葉ではありますが、コンテンツを
ネットで発信していく意味は;
自分を輝かせるため
でもあるからです。

そういう点もあって、こだわり派のKENBOというわけなのです。
絵を描いたり、小説を書いたりするのと似ています。
動画を通じ、自分を表現しているからです。


さて次の記事では、第1話から第6話までの実際の
動画コンテンツと制作者のこだわりをご紹介します。

Part2~動画全編こだわり解説~源平ミステリーロマン小説シーンを動画にしてYouTubeへアップしてみた

因みに私は、上下の文庫本にある表紙の巴と武蔵をイメージ
した挿絵に、これ以上ないくらいに深い抒情と切なさを覚えます。
挿絵を描いた人は、物語を知り尽くしていることが
しみじみと伝わってくるのです。

↓↓↓恥ずかしながら、2008年に書いたの私のレビューが一番上に載ってます。
君の名残を 浅倉卓弥



COMMENTS & TRACBACKS

  • Comments ( 2 )
  • Trackbacks ( 0 )
  1. KENBOさん^^

    ネットはテレビと同じ。
    文章を書くのも動画を作るのも確かに自分メディア
    を作って公開しているのですよね^^

    その考え方、とても共感できます。

    すべては自己表現の手段ですね。

    これからも素敵な企画楽しみにしています。

    • 蘭さん

      コメントありがとうございます。

      そうですね、自分メディアを作り、そこに視聴者(読者さん)が

      自分の番組にチャンネルを合わせてくれる、というような意味合いです。

      TVを見るとき、普通あまり難しいことを考えないのが普通ですね。

      よって番組作りもできるだけわかりやすさを意識していますが、

      まだまだ道は遠いです。

コメントはこちらからよろしくお願いします

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