コロナ影響 尊厳

BLOG covid19

コロナ禍の今とこれからで大切だと思うこと~共感と尊厳について

2020年4月17日

この記事を投稿している日、新型コロナウイルス感染は
東京都で1日にして200人を超えました。

この時期、ネットビジネスにおいては
「コロナを逆手にとって今のうちに稼ぐ」
的な話がまことしやかに散見されます。

コロナでテレワークになっているから・・・
コロナで休業になっているから・・・
コロナで収入が激減した人がいるから・・・

そういったことを逆手にとって稼ぎましょうよ、
という与太話をあちこちに見ることできますが・・・・

例えば・・・

家から一歩も出ないで、本当にほったらかしで
すぐに稼ぎ始められますとか(笑)

これ自体、ありえないです。(キッパリ!)

 

弱みにつけ込んで、他人はともかく稼ぎましょうよという考え方、
ここには自己本位だけがみえみえで・・・

私は、反対意見です。

コロナを利用、或いはその状況を利用して
稼ごうと吹聴するメルマガや記事などすべて
あまりに低俗過ぎて何も見ていないと思うほどです。

 

今やるべきことは、誰かの弱みに付け込むことではありません。
平時でもこの考え方はNGですが、この時期になって
弱者から貪ろうとするアフィリエイトや商品販売はいけません。

今求められることは搾取ではなく共感です。

人それぞれの立場に寄り添い、
この困難に向き合う以上に重要なことはありません。

商品を紹介、販売するならば自分の本心に
自信をもってそうできるかを問うて、
本当に役に立つものならガンガンそうすべきでしょう。

確かにその商品によって救われる人が一人でもいるならば
それは正しいことをしている、ということだと思います。

 

志村けんさんも亡くなった後も
親族始め多くのファンがまともに
見送ることもできない事実をもっと深く考えるべきです。

この新型コロナウイルスで亡くなった方へのお悔やみは
同時にその方を愛し、頼り、愛され残った方々へも送りたい。

 

アフターコロナ(コロナ終息後)の世界はどうなっているでしょうか。
少なくともコロナ発生前の世界とは違います。

ユヴァル・ノア・ハラリのこのインタビューをご覧ください。
タイトル:コロナ危機、ハラリ氏の視座 「敵は心の中の悪魔」
(朝日新聞デジタルは現在、無料で閲覧可能)

コロナ危機、ハラリ氏の視座 「敵は心の中の悪魔」:朝日新聞デジタル
コロナ危機、ハラリ氏の視座 「敵は心の中の悪魔」:朝日新聞デジタル

 新型コロナウイルスによる感染症の脅威に世界中がすくんでいる。私たちはどう立ち向かうべきなのか。人類史を問い直し、未来を大胆に読み解く著作で知られるイスラエルの歴史学者、ユヴァル・ノア・ハラリさんが電 ...

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私も全く同感です。

人はどんな状況であれ、失ってはいけないものがあると思います。

それは、人間らしさというべきもの。
いわば、人の尊厳です。

 

Amazon Prime Videoでふとその尊厳にまつわる
やや懐かしい本木雅弘さん主演、広末涼子さんが奥さん役の
映画「おくりびと」を観て、あらためて大切なことを思い出しました。

ご覧になっていない方も、一度はご覧になった方も
この機会にあらためてお勧めしたいと思います。
私たちは、何をもって人間らしいと言えるのか
を思い出させてくれる名作です。

納棺師を題材にした日本固有の珍しい映画ながら
第81回アカデミー賞外国語映画賞そして
第32回日本アカデミー賞最優秀作品賞などを受賞しました。

特に日本人なら、心の琴線に触れる必涙の名作です。

いえ、日本人であろうとなかろうとわかります。
人の「尊厳」とはなにか、あなたの心の底に眠っていた
人間として大切なことを呼び起こしてくれるはずです。

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コロナに勝つ、ということはどういう意味なのか。
少なくとも私は、この戦い本当に長引く説に同感です。

つまり、ワクチンが開発され世界に行きわたるまで、或いは
人類の60%~70%が感染し集団免疫を獲得できるまで
終息は無いということを悔しいですが納得しています。
歴史と科学が証明しているからです。

その戦いの渦中である今、それから
感染が抑えられた後の世界でも
私たちが失ってはいけないもの、
それは人間としての尊厳かと痛感しています。

これなしでは人間として生きてる価値がないくらいに思います。
私たちはただの動物ではなく、社会的な動物だからです。

亡くなったとき、愛する人が亡骸に近づくこともできない状況、
このパンデミックに一刻も早くとどめを刺さねばなりません。

 

もうひとつ最後に、絵本作家である五味太郎さんの話を追加。

今の状況をどのようにチャンスとみるか
誰かを蹴落とす発想ではなく、自分を成長させるきっかけとしての
メッセージに深く共感した次第です。

コロナ禍の不安は、コロナ前はどうだったか?
を直視すると私たち人間の心の弱さを指摘しているかのようです。

五味太郎さん「コロナ前は安定してた?」不安定との向き合い方
五味太郎さん「コロナ前は安定してた?」不安定との向き合い方

新型コロナウイルスで社会も大人も「不安定」が渦巻く今、子どもたちにメッセージを届けたいと思って、絵本作家の五味太郎さん(74)にたずねたら、「そもそも、コロナ前は居心地がよかった?」と逆質問されました ...

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人の心の弱さを自覚しながらも、
人としての尊厳を失わないということ。

今も、アフターコロナは以前の世界と同一でありません。
しかし私たちは社会的な生き物であることを忘れないでいたいものです。