4、5年前あたりから商品紹介のご依頼をいただく機会が増えてまいりました。
これには、いろいろなパターンがありますが大きく分類すると;
商品のアフィリエイト、LPなどのライティング(コピーライティング)が主だったものになります。
またこれとは別に、ジョイントビジネスでのお誘いを企業または
個人事業主の方からいただくこともあります。
ただし、正直なところご依頼をいただいても80%はお断りしております。
(逆に20%は積極的にお請けしています!)
金銭的な面ではすごく魅力的なオファーであってもお断りしているのですが、
何度もご提案いただいているのでその理由を述べておきたいと思います。
また裏返して言うと、どうしても実現したい企画に巡り合うこともままあります。
むしろそれを積極的に探していますが、その理由でもあります。
こういったことは私の活動ポリシーにもなっています。
少々長い話になりますが、以下の内容が何かのお役に立てば幸いです。
ニーズ・やりたいこと・やれることを考えると成功率がアップする
こちらでまずはおなじみのベン図を使って説明します。
個人的な話ではなく一般論としてなんらかの企画、目標、取り組むべきことなど
ロードマップを考える上でもこの図は使えます。
つまり、「市場・顧客のニーズ」「やりたいこと(Wish)」「やれること(Can)」の三要素。
この三つを考えるだけで、頭の中にあるモヤモヤしたものがだんだん明らかになるはずです。
円の重なっている部分がポイントです。
3つの円が重なっている部分が、現実的な企画・目標設定になります。
私は、モノゴトは「行動」できてこそ意味があると常々考えており、
何の行動も伴いそうにないことは無意味、無価値と判断しています。
では、それ以外の重なる領域はなんなのか?
というと、私は次の図のように理解しています。
夢(夢想)とは、ニーズはありやりたいことでもあるけど、
やれる力(=スキル、知識、資金等)が無く、
結局は単なる夢想で終わってしまうレベルのことです。
ニーズがあり、やれる範囲ながらもやりたいことではない、というのが労働(仕方なくやる)。
好きでもない仕事だけどお金のためにガマンして働く、というような状況です。
私もサラリーマン時代は、そこに押し込められていた時間が長かったように感じています。
良い悪いの問題ではなく、現実に生活していくうえで多くの方が縛られている領域です。
やりたいし、実際やれる力もあるけどそれは世間のニーズにはない。。。というのが趣味(自己満足)。
ニーズが無いのでそこからお金に繋がる可能性は薄いものの、
時代や環境の変化などにより新たなニーズが合致するということもあり得ます。
そして、ニーズ、やりたいこと、やれることの三要素が重なっている領域こそ最重要です。
これがなんなのかを棚卸しするだけでも、とても価値がある重要な行動です。
企業でマーケティングを担当されている方にとっては、
自社の戦略を立てる上でも不可欠な作業とも言えます。
なぜなら、「ニーズ&やりたいこと&やれること」を
明確に意識して動くと成功率がアップするからです。
会社なら事業計画を立てるときに欠かせないプロセスであり、
これによって年度や中長期的な計画とその実績に影響を与えます。
さらに言うと、個人事業主クラスでこのことを明確に意識して
動いている人は本当に少ないと実感しています。
FXを紹介していない理由(一旦横道に外れますが)
実はここのところむしろ増加傾向にあって、商品紹介を依頼される筆頭が「FX」関連です。
ただこれらすべてについて毎回お断りしています。
「FX」のニーズは特に「稼ぐ系」では圧倒的に強く今も伸びています。
FX商材の個人事業主やFX会社から直接、紹介依頼を受けることもあります。
FX商品LPのコピーライティングを頼まれるこもあります。
ただ全部お断りしています。
先ほどのベン図を借りて説明するとこうなります。
- ニーズは?:一攫千金を「楽して」稼げるという可能性に強い期待(妄想)がある。
- やれることか?:少なくとも他人を成功させるためのスキル、知識が私にはありません。
- やりたいことか?:FX商品を紹介することで幸せになる確率が高いと思えないのでやりたくない。
FXを否定しているのではなく、私が関わる領域ではないと判断しているのです。
特に最近はFXで弱みに付け込む悪徳商法が後を絶たないようです。
-
https://go.ifrv.net/ULNKH3
go.ifrv.net
個人的にはこの記事のコメントにある金融アナリストの以下の話に同感です。
FXで勝てるのは、「プロの債権ディーラー」だけだろうと思うばかりです。
企画の立て方ポイントを掘り下げる
話を戻して、「企画」について少し掘り下げてみます。
先ほど、「ニーズ&やりたいこと&やれること」と円が重なっている領域を
企画、目標にするという考え方をご説明しました。
その三つの円が重なっている領域をもう少し深く考えてみます。
言い方を換えると、三つの円をそれぞれ別々のものに置き換えるのです。
別々のものとは、別々の視点のことです。
三つの別々の視点に、こうすべきというルールはありません。
ただし、それぞれが完全に別々だと言えるものでなくてはなりません。
それぞれが完全に別々という言葉は、MECE(ミーシー)を意識します。
MECEとは、Mutually Exclusive, Collectively Exhaustiveの略であり、
「モレがなく、ダブりもない」という考え方のこと。
ロジカルシンキングの世界では当たり前とされる考え方のひとつであり、
ここでの三つの視点も感情的ではなく論理的な思考でなんなのかを決めることがポイントです。
その一例として、KENBO式の考え方を一つご紹介します。
商品の企画、特典の企画、ジョイントビジネスでの企画なんかで使っています。
すなわち、「役に立つこと&ホンモノであること&新しいこと」
の重なった領域を企画の軸にしています。
ここから外れたものは除外するという方針です。
いつもこれを念頭に置いて企画作りをやっているのが実態です。
企画作りの簡単な手順│あなたもこうすれば企画が立てられる
ここまでお話したことをまとめ、あなたの企画作りに使える手順をお伝えします。
ニーズ&やりたいこと&やれることを棚卸し
まずは、汎用性のあるこちらのベン図を使って書き出してみましょう。
単なる思い付きから脱出する手段がこれなのです。
客観性を意識して、消しては書くを繰り返すと本質が残ってきます。
三つの円の重なった領域が何かを見つけ出すプロセスです。
三つの別々の視点を定義して掘り下げる
「企画」のネタが決まってきたら、さらにそこから深掘りします。
この時にMECEを意識して三つの別々の視点を自分なりに考えてみましょう。
自分なりにしっくりくるまで見つめ直すと、完成度がうんとアップします。
先ほどの一例では、「役に立つこと&ホンモノであること&新しいこと」
とご紹介しましたがこれにこだわる必要性は全くありません。
あなた自身が納得できて、しっくりくる視点を探すことに意味があるのです。
で、このプロセスになんの意味があるのか?
というと、こんなメリットがあるのです。
- あなただけが生み出せる固有の価値が見えてくる。(この結果、競争力がアップする)
- 役に立ち、楽しく、積極的に取り組めるものが何か見えてくる。(持続可能な企画になる)
- 成功率がアップする企画が立てられるようになる(あなたの資産になる)
ねっ!
悪い話じゃないでしょ?