最近思うことは、既存のネットを介した個人向けのコンテンツ集客から中身、そして稼ぎ方全般に至るまで
もうすっかり一巡して、かつて大人気だった人たちもすっかり飽きられてしまったなぁと。
時代は新しい方向を求めており、その気づきとともに応えていく努力が求められているように思えてなりません。
例えば私が長年関わっている企業ではAIやロボットなどを開発しているのですが、
タイトルに記した"IQではなく「EQ」の高いドラえもん型"のAIやロボットへの模索も始まっています。
またこの記事の一つ前の記事にてご紹介しているMomoka JapanというYouTubeコンテンツは、
4億4000万視聴オーバーの人気番組ですが、この秘密はその「EQの高さ」にあると私は理解しています。
では、
EQが高い
ってどういうこと?
どらえもん型ってなに?
というところから考えてみたいと思います。
IQではなく「EQ」の高いAIが保育・看護・介護現場で欲しい日本
AIといえば、世間一般ではChatGPTなどの生成AIのことを思い浮かべる方が多いと思います。
ここでは、AIを応用している製品のひとつであるロボットを例にお話します。
ロボットは一例であって、AI技術は車の自動運転(といってもまだ人が主役の運転支援システム)
から、SEOで気になるGoogle検索エンジン、身近な家電製品に至るまで今やどこでも使われています。
そのロボットの話の前に、AIの超大手となるGoogleやMicrosoftはどこを目指しているのでしょうか?
ChatGPTやGeminiのような生成AIで終わりではありません。
入力情報もテキストだけではなく、音声、画像、映像、触覚(センサー)など複合した
マルチモーダル化が進み、その先にあるものは
AGI(Artificial General Intelligence 人工汎用知能)
です。
ひとつのタスクしかやらない今の生成AIをはるかに超えて
人間のような汎用的な知能を持つAIを目指して競争しています。
で、この競争は
高度なIQ(Intelligence Quotient:知能指数)
を獲得する試みそのものです。
こういったIQの高さ勝負のAIの戦いに正面からぶつかっても勝てるわけがありません。
AI学習・推論のパラメータ数など計算資源の大きさが勝敗を左右することが事実上証明されているため、
ですが噛み砕いて言うとNvidiaのGPUチップをどれだけ多く持っているか、と置き換えられます。
翻って日本は少子高齢化社会に突入していて、いたるところで人手不足は明らかです。
この現実において、幼児、病人、高齢者に対してどう対処していくのかが
日本国内では特に課題になっているのもご承知のはずです。
つまり、保育、看護、介護の問題です。
ここにAI機能をもつロボットの導入は、人手不足からも必然の流れと言えましょう。
ただここでよく考えて欲しいのは、保育、看護、介護現場にAIロボットを導入するとして、
必要なのは今のChatGPTなどの生成AIがさらに賢くなったものではないということです。
IQがいくら高くてもおそらく使い物にならないだろうと思います。
むしろサービスを受ける側:幼児、病人、高齢者にとって賢いロボットではなく、
優しく自分のことを親身になって考え行動してくれるロボットを求めるはずです。
言い換えると、欲しいのはいわゆるEQが高いロボットだと思います。
因みにChatGPTに「EQが高い人とは?」を聞いてみました。
EQが高い人とはどのようなものかを箇条書きで答えてください。
EQ(Emotional Intelligence Quotient)が高い人は、以下の特徴を持っています:
自己認識が高い:自分の感情や行動をよく理解している。
自己調整が上手い:感情を適切にコントロールし、ストレスや衝動に対処できる。
動機づけが強い:目標に向かって粘り強く努力し、内発的な動機づけが高い。
共感能力が高い:他人の感情や視点を理解し、共感する能力がある。
対人関係スキルが優れている:効果的なコミュニケーションができ、良好な人間関係を築ける。
ストレス管理が上手い:ストレスやプレッシャーに対して冷静に対処できる。
衝突解決が得意:対立や誤解を建設的に解決する能力がある。
柔軟性がある:変化に適応し、新しい状況に対して前向きな態度を持つ。
感謝の気持ちを持っている:他人に対して感謝し、それを表現することができる。
自己肯定感が高い:自分に対して前向きな評価を持ち、自信を持って行動できる。
いかがでしょうか。
こんなEQの高い人なら言うに及ばず、EQの高いAIロボットがいたら頼ってみようかな?
と思いませんか?
保育の現場ひとつにしても、子供を寝かせる、おもちゃを片付ける、危険な遊びを避ける
といったことに留まらず、子供を安心させたり、なだめたり話し相手になることが
重要なことは簡単に想像できます。
アメリカ在住のエンジニアで投資家でもある中島聡さんは、
ドラえもんを例にEQの重要性をこんなふうに説明されておりました。
私もすっかり同感しています。
ドラえもんは、単にIQが高いのではなく、主人公ののび太をなだめたり励ましたりする
中島聡さんの『Life is beautiful』より
EQの高いパートナーであり、それが読者の共感を呼び、あれだけの大ヒットになったのです。
私にはこういったEQの高さをアピールできることが、これからの時代のビジネスとして
極めて重要な要素になっていると思えてなりません。
当然ながら当サイトで扱っているコンテンツビジネスにおいても同じことが言えます。
この流れに気づかないままであれば、どんどん置き去りにされると思います。
EQが高いコンテンツや企画の例
冒頭でも述べた一つ前の記事でご紹介しているMomoka Japanは
非常にEQの高いYouTube番組と私は理解しています。
>>Momoka Japan「外国人が日本食を食べて感動が止まらない」YouTubeがレベチのこれだけの理由
商品のレビューやキャラのユニークさなどで視聴回数を稼いできた従来型のYouTuberと一線を画すのは、
EQの高さにより誰にとっても嫌味なく共感を集めやすいコンテンツだという点です。
なにしろ;
- 「食」という、生きている人全員に共通するテーマであり
- 英会話と日本語キャプションで日本人のみならず世界的にも通じやすく
- 日本人にとっては当たり前の居酒屋で見かける料理への外国人の感動を知る機会であり
- 日本社会・日本人に対して日本人自身が誇りと感謝、嬉しさを感じられ
- 美味しい日本料理を通じ世界中を笑顔にさせられることを発見できる
とこれだけで、集客も視聴回数も文句なしになることが予感できます。
YouTubeでの動画配信で稼ぎたいなら、一本でもいいからご覧になることを強くお勧めします。
勉強材料の宝庫でもあるからです。
もうひとつのEQの高さを感じる活動のひとつですが、
ちょうど2024年7月21日(日)の朝のNHK番組で放映されていました。
途中からNHK番組を見たのでもしかしたら違っているかもしれませんが、
以下の記事にあるCCC(Cleanup and Coffee Club)のことだと理解しています。
(もし間違えていたらご指摘ください)
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CCCを紹介
新型コロナをきっかけに「ローカル」が重要視されるようになった昨今、居心地の良いローカルを生み出すヒントを求めて実際にCCCに参加し、代表理事の高田さんと夏井さん、そして今年4月に新たに運営メンバーにジ ...
ideasforgood.jp
この活動が今の日本にすごくマッチしていて、先のMomoka Japanで外国人が必ずと言ってよいくらいに
賞賛する「日本ではゴミ箱が無いのにゴミが落ちていない」ことに通じる話でもあります。
CCCとは、
「CCCは、一言で説明すると地域のゴミ拾い活動です。ただ、CCCの活動目的は街をきれいにすることではなく、地域で友達を作る事、そして地域においてただいるだけで良い場を作ることです。」
だそうです。
なおCCCのHPはこちら(↓)です。
こういう活動が今後も支持を集めるでしょうし、私自身も応援したくなります。
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Cleanup & Coffee Club
Cleanup & Coffee Club(以下、CCC)は、一言で説明すると地域のゴミ拾い活動です。ただ、CCCの活動目的は街をきれいにすることではなく、地域で友達を作る事、そして地域においてただい ...
cleanupcoffee-club.super.site
さらに付け加えると、このCCC活動はそのEQの高さにより、
各自治体との連携も自然に広がってきています。
以下は東京都豊島区のHP内の一部ですが、素晴らしいですね。
EQが高い活動は誰もが応援したくなるものなんですね。
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ゆるくつながる新しい地域コミュニティ「Cleanup & Coffee Club」|すずらんスマイルプロジェクト
www.city.toshima.lg.jp