生成AIと言えば、一般にはChatGPTがあまりに有名で他のことはさておき、
ChatGPTという言葉は耳にしたことがある、という人は多いのではないでしょうか。
ところでChatGPTが世に出始めのころにも、その対抗馬は存在していて
ここではそのユニークな存在で知られるPerplexityについてお話します。
Perplexityとは
Perplexityは、『パープレキシティ』と呼びます。
一番のサービスをひと言で言い表すと、
「AIを活用した検索エンジン」
となります。
なんだそれ?
Google検索エンジンもとっくにAIを使っているはずだよね?
と言われても確かにその通りだとしか言えません。
それどころかGoogleはChatGPT出現以前も、
世界トップレベルでのAIへの投資を続けてきた企業です。
じゃぁ、なにがどう違うの?
という点が重要なのでこれは後でご説明するとして、その前にPerplexityは、
2022年8月に設立されたAIベンチャー企業でして、まさにChatGPTを産み出した元OpenAIの
Aravind Srinivas(CEO)を筆頭に、Meta、NvidiaやAmazonのジェフ・ベゾスなんかが出資しています。
因みにNvidia(エヌビディア)は、現在AIのエンジンとも言えるGPUを提供している
ファブレス(工場を持たず設計だけ行う会社)でして、世界No.1の企業評価も最近得ております。
エヌビディア、ファブレスとかピンと来ない方がほとんどだと思いますが、
これはこれでまた別に詳しくお話していきます。
8/2のニュースでは米インテルが15,000人削減と出ておりましたが、
これはエヌビディアにAIチップを総取りされた影響が出ているのだと思えます。
今、経済でも軍事でも最重要でもあり、日本政府も国を挙げて支援している
半導体、の仕組みやビジネスそのものですが別途しっかりと解説していきます。
さてそのPerplexityはそもそも何を目指しているかというと、
ある意味、打倒Google!としか思えません。
AIを使えば、もっと便利な検索エンジンを提供できるはず
というのが出発点になります。
ああ、もうひとつ因みにがありました。
私は2023年9月時点ですが、ChatGPTの話と合わせてPerplexityを以下の
メルぞうの無料レポートにて登録しております。
ご興味ある方は是非ダウンロードしてみてくださいね(もちろん無料です)。
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ChatGPT:AIに正しく向き合い「ネットで稼ぐ」方法|無料コンテンツのメルぞう
はじめまして、KENBOと申します。 本レポートは2022年末のChatGPTリリース後、2023年初めに出した解説本となります。ChatGPTについては今もどんどん新しい情報が出回っていますが、そも ...
melzo.jp
一目瞭然のGoogle検索エンジンとPerplexityの違い
具体的に、直観的にご理解いただけるよう対比して説明します。
以下は『ノイズキャンセリングヘッドフォン』を(これのみを)入力情報として、
Google検索エンジンとPerplexityそれぞれに使ったアウトプットです。
Google検索エンジンのアウトプット
まず最初に表示されるのがこれでした。
広告だらけですね。
この画面の下へスクロールすると、
まだ個別企業の宣伝項目が続きます。
ここでとても重要な話をします。
AIにむちゃくちゃ強いはずのGoogleがこのようなアウトプットを示すのは、
なによりGoogleのメインの収益が
広告によって成り立っているからにほかなりません。
広告を度外視して純粋に検索結果をまじめに結果として表示する、
ということにどうしても踏み切れない弱点があるのです。
いかにユーザーにスポンサーリンクをクリックさせるかに長年の間、
『AIも使って』最適化するとこうなるのですね。
これと比べてPerplexityはどうなっているのでしょうか?
PerplexityのAIを活用した検索エンジン
同じ『ノイズキャンセリングヘッドフォン』のみを入力してみます。
すると・・・
さらにこの下へスクロールすると、
最初に、『ノイズキャンセリングヘッドフォン』の定義にあたることを紹介し、
続いて実際にどんな商品があるかを調べた上で、具体的に選び方など
ユーザにとって知りたいことをしっかりアウトプットしています。
冒頭に紹介した無料レポートでも述べておりますが、
PerplexityはGoogleの検索結果と違い、リンクを辿らなくても
必要な情報がそのままそこに提供されているのが特徴です。
😀まとめ
いかがでしょうか、あなたはどちらが好みですか?
Google検索エンジンは言ってしまえばユーザーに辿るべきリンクを提示することに最適化されています。
一方Perplexityは、ユーザーが必要な状況をその場で提供することに最適化する設計となっています。
もともと人が検索する目的に照らすなら、リンクが欲しいわけではなくその場ですぐ知りたい、
というのが本来の姿だろうと思います。
Googleが苦しんでいるのが自ら生み出した検索エンジンによる広告収入、
というビジネスモデルが自分の首を絞めていて、なかなか思い切った改善ができない点ですね。