この記事は、何かの事情で
ひどく落ち込んでいる人
怒りでカッカしてる人
絶望の淵にいる人
などに向けて書いています。
ネットのビジネスとは直接関係ありませんが
ネットで稼ぎたいけど
さっぱり思うようにいかず
前述のような状況にある人にはぴったりのはずです。
我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか
ゴーギャンの絵でこの言葉、とても有名ですね。
1897年か1898年頃に描かれた最も有名な絵画の
ひとつに記されている言葉です。
人類が果てしなく探し求めている疑問でもあるのですが
それを職業にしているのが歴史家です。
その歴史家の一人で、世界的ベストセラーとなった
「サピエンス全史」の著者、ユヴァル・ノア・ハラリ
の新たな作品「ホモ・デウス」にゴーギャンの問いに
対する新鮮な切り口を見いだすことができました。
ホモ・デウスは国内で2018年9月に出版され、正しくは
ホモ・デウス テクノロジーとサピエンスの未来
という上下新刊書です。
(この記事投稿時点ではまだ本屋さんでも平積み状態の人気!)
上巻のまだページをめくって浅い段階で
とてもとても衝撃的な洞察に目がくらんでしまいました。
私たちは外の世界に反応することは一切ない
えっ!?
そんなはずは無いだろうが。
って思いますよね?
私も何を言っているんだろう、ユヴァルは。。。
と最初感じました。
彼はこう言います。
職を失ったり、
離婚したり、
政府が戦争を始めたりしたために苦しむ人などいない。
こいつは何を言ってるのだろうか、
と思いませんか?
例えば宝くじが当たったら(金額によって超)嬉しいし、
ドライブしてて事故にあったらガッカリ、ショックだし、
おいしい食事やお酒には幸福感を覚えるし、
誰かに怒られたらそれだけで嫌な気分になるし、
ケガや病気になったら落ち込むし、
。。。
これって、私たちが
外の世界に反応するからこうなる
という自然な反応じゃねぇの。
ユヴァルって歴史家は、
凡人の悩みがわからない空論を述べる学者か?
私たちの幸せは「生化学的作用」によってきまる。
私たちの期待や幸福の両方とも
経済・社会・政治的状況ではなしに
生化学的作用で決まる、と断言しています。
人間は快楽と苦痛に支配されていて
それらはさまざまな身体的感覚同士の
異なるバランス以外の何ものでもない
・・・そうです。
しかもユヴァルがそう言ってるというより
21世紀初頭の生命科学の通説だということです。
例えば・・・人に惨めな思いをさせるもの
それは本人の体内の不快感しかない。
逆に宝くじが当たっても、真実の愛を見つけたとしても
なお、人は幸福になれない
・・・そうです。
じゃぁそれはなに?ってなると
人を幸福にするのはたった一つしかなくて
それは体の中の快感だ
ということです。
うーん、確かによく考えてみると
怒ったり、悲しんだり、喜んだりするのは
自分の中の不快感や快感がそうさせていると言われると
そうかもしれない、いやそうだ当たってる。
そのように思い至りました。
この話にはさらに続きがあって、
これらはすべて進化のせいだということです。
私たちの生化学系は、無数の世代を経て
幸福ではなく生存と繁殖機会を増やすように
適応してきたとユヴァルは言います。
そして生化学系は、生存と繁殖を促す行動には
快感で報いるように出来ているとのことです。
なるほど、そうですね。
問題はその快感は束の間しかもたないという点です。
次から次へと快感を求めるように出来ている
それが私たち人間だと。
怒りや絶望の奴隷にならない方法
ユヴァルの説くように、
私たちは外の世界の出来事によって反応するのではなく
体内の生化学的作用によって快感や苦痛を
覚えるというのであれば・・・
その生化学的作用を少しでもましな方向、
特に苦痛に対しては快感に向かうような
アプローチができないかぁと。。。
それには降りかかる問題には
納得できる解決にもちこみたい。
・・・そう思いませんか?
納得のいく解決であれば苦痛は
快感とまでいかずともこれならよし、
という状態にはもっていけるはず。
そう思うのです。
で、現実に振り返ってピンチになったとき
私が自分自身に言い聞かせているアプローチは
次のようなものです。
昔から普通に世界中で言われてきたことですが
それだけに十分な説得力と効果があると考えています。
step
1まず心を落ち着かせ、いかなる難題にも答があると信じる。
step
2自分の置かれている状況を、少し離れて眺める。
step
3その上で、とり得る最適な解を見つけ行動する。
STEP1は、シンプルながらとても大切です。
実はこれ、コンサルファームで働いている人の
基本的な心構えです。
彼らは「すべての問題には解が存在する」
という考えを前提としています。
どこかに必ず解決の糸口があるはず、
その信念を捨てることはありません。
だから簡単にあきらめずしつこく粘れるのです。
STEP2は、離れてみるだけじゃダメで
落ち着いて、悲観する必要もなく
自分と置かれている状況に冷静に向き合いましょう
という意味です。
置かれている状況、問題を知る努力が必要です。
具体的には、事実を仔細に知ることから始めます。
事実を受け入れたくないケースも多々ありますね。
怖いです、事実を受け入れることは。
それでも勇気出してどうしても向き合う姿勢が必要です。
そうしないと何を解決すべきなのか
問題の姿が見えないままになるからです。
最後のSTEP3では、合理性のある思考ができるかどうかで
そこからの時間や労力の手間を大きく左右します。
そのとき、その場限りの思いつきではなく
合理と直感に満ちた考え方ができると
深いところで「気づき」が生まれやすくなります。
その気づきが、解につながる道筋を示します。
そうなると、何等かの行動プランが出てきます。
考えるだけではもちろん解決できません。
行動プランを立て、実際に行動してナンボです。
最後は行動しか解決できません。
ですが、最適で考え抜いた行動なら
次につながるじゃないですか。
私は、偶然の機会によって学ぶことができた
右脳も左脳も使いまくる思考方法を知らなかったら、
たぶん今頃はどうなっていたかもわからない。
絶望のピンチに何度か出くわしつつも
その都度、このおかげで切り抜けてきました。
自分を救ってくれた思考法だからこそ
自信をもってご紹介しています。