BLOG CONTENTS TIPS

Momoka Japan「外国人が日本食を食べて感動が止まらない」YouTubeがレベチのこれだけの理由

2024年7月11日

適宜追加中!

MomokaさんのMomoka Japanが面白過ぎて、これはいいなぁと感激した動画をついつい追加しています。

Momoka Japanといえば、今や外国人に日本食を堪能してもらう食レポYouTubeとして
今やダントツの人気番組で、実は私自身も大ファンなのです。

あらかじめ言っておきますと、この記事はMomokaさん含め誰かに頼まれたわけでもなんでもなく、
純粋にいろいろな観点で勉強材料にもなるYouTube番組なのでご紹介しています。

ネットで見る限りはあまりこういう視点で語った話を見かけないのですが、
元エンジニアのKENBOがタイトルにあるMomoka Japanについて、
YouTube動画を見る側(コンテンツ消費者)とYouTube動画を作りたい側(仕掛ける側)
それぞれの立場でレベチで凄いと思った点を分析しました。

まずはとにもかくにもMomoka Japanの番組はこちらです。
なんと本記事アップ時点で「440,811,292 回視聴」となっています!(2024.7.11)

その後、本記事に一部追記(2024/7/18)時点では「443,269,973 回視聴
すごいですね!1週間かそこらで300万回のすさまじい視聴です。

下矢印
激推し
Momoka Japan - YouTube
Momoka Japan

更新頻度高めです♪質問やリクエストたくさん待ってます!

www.youtube.com

それから、Momoka さんは2023年12月に漫画単行本(Kindleも合わせて)を出版されていて、
即購入したのですがYouTubeと違った味わいで、これだけ読んでも幸せ気分いっぱいになれます。

下矢印
Momoka Japan 外国人が日本食を食べて感動が止まらない
Momoka Japan 外国人が日本食を食べて感動が止まらない

amzn.to

Win-Winの体現

Momoka Japanは成功するべくして成功している
というのが私の見立てです。

この外国人に日本食を食べてもらいその様子をインタビューという
シンプルな動画スタイルのステークホルダー(関係者)から見ていきましょう。

Momoka Japanのステークホルダー

  • Momokaさん:動画の製作者であり番組の企画者
  • 食レポを引き受けた外国人観光客(2人~3人)
  • 日本食を提供するお店:同時に撮影場所でもある
  • あなたを含めた動画の視聴者

という4者が関係しているとみなせます。
これと別に「YouTube」というプラットフォームがあり、
Googleの広告収入源でもありますが、これだけ除外しております。

図で示すとこんな感じ。

さて、Momoka Japanの動画ストーリーはとてもシンプルです。

オープニングに今回登場する外国人観光客が登場し、
Momokaさんが「日本食は楽しんだか?」とか「日本に来たのはいつ?」
軽いノリで挨拶を終えると、しかるべきお店へ案内し会話を続けます。

その後、いよいよ日本食や飲み物など私たち日本人が普通に
居酒屋で目にするような料理が出てきます。

これらのひとつひとつに訪日が初めてではない外国人観光客も
びっくり、感動が止まらない状況に・・・

何気に淡々と進むように見えても、じっくりと作られている動画なのですが
それは後ほど私の個人的視点で解説します。

で、

何が素晴らしいのか。
何がこれだけの視聴者を巻き込み4億4000万回超えの視聴を集めるのか?

私はさきほど成功するべくして成功している、と書きましたが
それはこの図で示す通りです。

その理由はステークホルダーのすべてが、
Win-Winの関係
に落ち着くからです。

腹ペコで日本食に期待する外国人観光客、あなたや私を含む視聴者、
日本食を提供するお店、そしてMomokaさん。

このステークホルダーには、
誰一人として損をする人がいません。
みんながHappyに感じるように作られています。

「食」という世界で誰もが毎日欠かせない普遍的テーマであり、
誰かを傷つけたり、困らせたりすることがないだけではありません。

みんながHappy、を順にみていくと;

腹ペコで日本食に期待する外国人観光客は、出てくる日本食に仰天し、そしてリアルな感想を漏らします。
彼らはMomokaさんとの出会いに感謝感激です。
Momokaさんに出会い、招待されなければまず知る機会の無いめちゃめちゃ美味しい日本料理を
楽しめたから、またそんな稀有な体験を味わえたからです。

あなたや私を含めた視聴者は、外国人の感動につられて
ニヤニヤするかもしれませんが、それ以上にきっと誇らしく感じるはずです。

どれもこれもが似たパターンで作られているけど不思議と飽きない。
出演者と感想コメント、表情などが毎回異なるので新鮮です。

例えばこの美人&イケメンのカナダ夫婦の出演はYouTubeコメントも多く、私もお気に入りのひとつです。

もいっこ、いきましょう!

こちらの動画ではノルウェーから来た3人組で、女性が美味しさに感激のあまり泣いてしまいます。
いや、泣いてしまう前に鳥肌がたったと感激してくれます。

いずれも私たち日本人にとっては普通に居酒屋だけでなく、目にし口にする料理ばかりですが。
日本食はまじで誇りであり宝物だと感じさせます。

さらに、もいっこ行きましょう!(もいっこ分は追記しています)

Momokaさんの動画は基本2人以上の外国人食レポという認識でいたのですが、
必ずしもそうではなく一人だけの登場もあるのを最近気づきました。

こちらのイギリス人女性の動画はいいなぁ~本当に日本食が好きでたまらない感じが
こちらがうっとりするほどの食べっぷりです。



差し出される日本食は、日本で生活する一般の日本人にとっては馴染みのあるものがほとんど。
そんなどこでも見かけるような料理なのに、これほどまでに感動してくれるのか!?
と日本食だけではなく日本そのものがなんだか妙にいとしく誇らしい
ほとんどの日本人視聴者はそんな気分を味わえると思います。

日本料理を提供するお店は、どちらかというと
必ずしも高級居酒屋ではありませんが、日本らしい雰囲気が漂う感じのよいお店ばかり

お店の入り口なんかが何気に映像に出るので、行ってみたいなと思う人も多いはず。
それは結果的にお店にとっても宣伝になり、損はありません。

そして最後にMomokaさん。
視聴者が喜んでくれ、外国人観光客も喜んでくれ、お店も喜んでくれ、
視聴回数がぐんぐん伸びて収益もアップすると、当然ながら新たなモチベーションアップ
にも繋がっているはず、と理解しています。

ということで、誰もが幸せな気分で終始する動画なのです。

あえて私にとっての難点を申し上げると、
ついついのめり込んで観てしまうと、次は、次は。。。
と完全な時間泥棒となるほどに目が離せなくなることです。

正直な感想は、多くの外国人がこれほどに日本食に驚き、感激してくれるとは、
Momoka Japanを知るまでは想像もしていませんでした。

なぜなら私たちにとってあまりにありふれた居酒屋料理ばかり。
当たり前と思っていることが他国の人からみると決してそうではない、
なんと恵まれた環境と他国に羨ましがられる国で生活しているのだと
あらためて痛感できる番組です。

願わくは、Momokaさんには是非日本を宣伝する
観光大使になって欲しい!
とすら感じます。

綿密な準備+随所に気配りと愛があって完成

今、YouTubeを配信している人やこれから計画している人も、
Momoka JapanがYouTube動画の勉強材料としてもレベチであることに
気づいている方がどれだけいらっしゃるでしょうか?

次から次へと見ていくと、実によく練られ作られていることがわかります。

以下は個人的に「星5つ」と感じているポイントになります。

Momoka Japanのここがレベチ

  • 準備出会った外国人観光客に合わせてお店を事前に調査&決定
    そのためにおそらく「食の好み」なども聞き出し、効果の期待できるお店を調査し、さらに交渉も行っていると想像できます。
    めぼしい外国人観光客を見つけるところから、簡単なようでいて実はここにも相応の行動力が必要です。
    出される料理もその場で決めているというより、お店と事前相談のうえ決めているに違いないと思われます。結構大変な事前調整のはずですね。
  • キャプション(字幕)非常に端的にわかりやすい表現で通訳してくれてます。外国人観光客の感動をそのままうまく表現してくれて直観的に伝わってきます。この作業は動画編集時になりますが、うまいなぁ~と感心。文字の大きさや見やすさもGOODです。
    生まれは京都で、東京住まいと宣言されているMomokaさんですが、キャプションは謎の関西弁が多く、これは意訳ですがこれがまたいい!
  • タイトル(サムネイル):各動画のタイトル画像は登場する人物の表情を捉えてインパクト大。また日本人なら誰でも何の話か直観的にわかり、惹きつけられる説明です。こういうタイトル作りひとつにしても天性の才能もおありでしょうけど、努力のあとが垣間見えます。
  • 自然体で正直がキモ:Momoka Japanの動画の根底は、なんといっても外国人観光客の生の感想、生の表情をそのまま正直に出している点が挙げられます。
    これこそが視聴者に訴えてくる重要なポイントだと理解しています。
    Momokaさんと一緒に入店した外国人観光客が驚き且つ期待に目を輝かせるのを見ると、これだけで先が楽しみに思えます。
    またお酒や料理の前の会話も自然で、来日の印象を聞くとたいていの視聴者は日本人として日本に住んでいることのありがたみと誇りを感じるに違いありません。

    妙な脚色やウソがなく、Momokaさんの明るい社交的なキャラが番組を誰もが楽しめるようにできています。
  • 超高級店ではない選択:料理が高すぎない、一方でチープでもないちょうどよい加減の雰囲気をもつお店選び。
    それでいて、外国人観光客の視点では、いかにも日本らしさを感じられ、自分(たち)だけでは敷居の高さや言葉の壁もあって決して入らないだろうというお店。
    日本人一般庶民も、ちょっとした機会に使いたいと思えるような絶妙な加減を感じます。
    なお、ごくごく普通の仲間内で行くような居酒屋もちょういちょい出てきますがいい感じです。
  • お酒(飲み物)の勧め方:日本のビールからお勧めもありますが、特に女性向けへは「梅酒(Plum wine)」のお勧めパターンが多いです。
    もちろん多くの外国人に受け入れやすいからと思われますが、この梅酒からスタートで感動も始まります。
  • お皿へ盛り付けて渡す:ここはMomokaさんの気配りがわかるところ。外国人観光客にとって、そもそもどのように食べたら良いかが不明なことも多く、料理の説明のあと小皿にとって丁寧に渡してあげてますね。
    丁寧な仕草が見ているほうにとっても気持ちよいです。
    こういった細かい場面でも、日本人の親切なきめ細かさを自然にアピールしてくれているのだな、とニコニコしながら鑑賞しています。
  • 料理名は日本語で:例えば「和牛」をWagyu beefを召し上がれ!と聞くと、ああ普通に日本語で料理名を説明していいんだとあらためて感じました。つい外国人との会話では日本語を無理に英語にしようと考えて、的外れな英語になることが多かったのですが、スシ、ラーメンと同様に世界に誇る日本の料理は日本語で良いとこの動画で知ったほどです。
  • 屈託のない笑い声とテンションの高さ:Momokaさんの笑い声もときどきというか、しょっちゅう混じるのですが動画に明るさと華やかさが加わってこれも高評価です。オジサンが同じ笑い声を出しても響きませんし逆に不気味になるかもしれません。若い女性ならではのメリットかと思います。

    それと、動画全体にテンションが一貫して高い。これはMomokaさんの個性炸裂でして、ついつい引き込まれてしまう魔力を感じます。
  • 雑然としたお店のざわめき:お店のざわざわした雰囲気がたいていの場合ついてまわっています。
    ただこれは決して不快ではなく、外国人とMomokaさんの会話はハッキリしていますので、むしろどちらかというと一般の日本人にとっては庶民感覚でもあり、リアリティを演出できていてGOOD!
  • Win-Win:これは先に述べたことですが、このMomokaさんの動画では関係者(ステークホルダー)の全員がWin-Winの関係で成り立っており、誰もがHappyに感じながら締めくくるというパターンです。嫌な思いをする人はいないはずです。
    このWin-Winの関係性が多くの人にダイレクトに感動を伝えるエンジンになっていると理解しています。
  • 番組にかける愛:Momokaさんがこの番組にかけている思い、情熱やエネルギーについて。
    とても大切に動画を丁寧に仕立てていることがわかります。
    総じて感じるのは番組に対する「愛」ですね。
    接する外国人観光客にもすごく愛を感じます。動画をご覧になると説明不要であることがわかります。
    最後にコンテンツとして集中とエネルギーを注ぎ完成させる強い情熱が素晴らしい。ビジネスに対する基本として、手抜きの無い番組、動画作りに感心させられます。
  • Momokaさんキャラが作品の一部:もしかするとこれが最も強力な違いを生んでる可能性があります。
    外国人を日本食でもてなすYouTubeはMomoka Japanだけではありません。それでも他の日本食おもてなし動画と圧倒的に違うのが、元祖というべき強さがあって、それはMomokaさんご自身のキャラクターが作品の重要な構成要素になっていることです。
    関西弁の(字幕でわかります)若くて元気な日本女性が英語でもてなす、その雰囲気全体が何とも言えません。私自身、仕事で疲れた夜に一人呑みしながらMomoka japanでいつも癒されています。きっと私と同じ思いの方も多いのではないかと想像しています。
    それが最大の魅力、この先もまた観たいなぁと感じる根源ですね。

気づきあり追記

最初の記事投稿後にそれまで何気に見過ごしていたのですが、ふと新たな発見がありました。
Momokaさん、いろんなことをちゃんと考えながら企画してる!さすが!というものです。

  • 外国人食レポは最低2名(~4名程度まで)。1名はチャネル的にも盛り上げが難しいですし、他にもいろいろと理由があるように感じます。
  • 食レポのお店は高級居酒屋に限りません。屋台風のお店で撮影もままありました。これは対象とする外国人の雰囲気、希望、年齢層などをくみ取ったうえでの配慮だと感じました。
  • 外国人の感動をどう訳すのか(キャプションにするのか)で、たまに正確な訳ではないと言う人もいますが私はこの意訳は素晴らしいと感じています。生真面目な直訳を求めているわけではなく、外国人の素直な感動を共有することに意味があるからです。

いやぁ、ハッピーでオモシロイだけではなく実に勉強になります。
テキトーにやっているのではなく、しっかり企画を立ててターゲットを定め、さまざまに気配りが感じられて本当によくできている番組です。

いかがでしょうか。
YouTube動画の企画、制作、共有を目指す方にとって、
勉強材料としても一級品ですよ。

その可能性をわずかでも感じたなら、黙って1本でもご覧になってみてください。
だいたい30分程度でまとめられており、先ほども述べたように私にとっての問題は
途中で観るのを止めることが困難なことです。

ということで、次はいつか!?
と楽しみにしながらMomoka Japanを応援しています。

ついでにMomokaさん動画で気づいたことがひとつあります。
ヒトの味覚はある意味共通している
という普遍的事実です。

日本人が美味しいと感じている料理は、
多くの場合、そのまま外国人の舌にも通じていることに
あらためて驚きと感激を隠せません。

Momokaさんへのお願いは、この動画パターンを変えずに末永く踏襲して欲しいことです。
来日する外国人観光客を一人でも多く日本と日本食の虜にし続けて欲しいと願っています。