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沈むコンテンツ発信者を引き上げる宝本~近藤康太郎「三行で撃つ」と「ワーク・イズ・ライフ 宇宙一チャラい仕事論」

2024年8月7日

ここ1年、2年にかけて本職がすでに何かわからないまま活動している中で、
ネット界隈においてふと気づいたことがあります。

5,6年前、いやもっと前からカウントしても同じようなものですが、
ネットでの販売者やアフィリエイターとして業界に名が知れ渡っていた
コンテンツ発信者たちがどんどん消え去っていることにある時気づいたのです。

まるで消えたわけではなく、細々とはやっているようですが
以前のような輝きはどこにも見つけられません。

なんで?

という疑問を抱いていましたが、その答えとともに
じゃぁどうしたらいいの?
を示してくれる衝撃の勉強材料をお伝えしたいと思います。

個人的には200万円くらいの高額塾があってもそれ以上の内容だと思っています。
なぜなら、それがみみっちいくらいに思えるほどだから。

人はアウトプットだけだと枯れる

日本の企業の一例でもあり、よくあるパターンですが、

  • 50~55歳くらいになると役職離任し(課長でも部長でもラインから外れる)
  • その職場での出世・成長も望みが消えて
  • 再就職先を探す、もしくは半ば強制でリストラされる

という流れが多く、重要なことは役職離任などの前から会社としては
ある年代からはその人の成長によって貢献することは期待していない
という点です。

新入社員や才能のある若手には会社としても投資の価値がある、
ただもう50を超えたあんたには、投資は無いよということです。

どうなるかというと、そういった会社員として第四コーナーを曲がった時点では
投資はしないので、あとは持っているものを全部吐き出せ!
というプレッシャーを感じるのみです。

かくいう私も同じで、
アウトプットだけしていろ!
という圧力と悲哀を40代の半ばあたりから感じました。

もうインプットは必要ないだろ?
余計なこと考えずにひたすらアウトプットだけして貢献しろ、
という状況に置かれるのです。

当面はそれを理解しなんとかしのいだとしても、
インプットなしでアウトプットだけを繰り返していると
やがてネタが尽きます。

人は誰でもそうです。
吐き出すものを全部吐き出したら、あとは何も残らない。

やがて枯れてしまいます。

絶え間なくインプットなしには成長は無いのです。

会社勤めが短期間、あるいは経験なしに「ネットで稼ぐ」道に
飛び込んだ人はたぶんもっと悲惨かもしれません。

遊んで暮らすこと、あるいは誰にも命令されずに好きなように生きること、
そんな生活を目指していただろうと思いますがもちろん簡単ではありません。

かつてならしたコンテンツ発信者(販売者やアフィリエイター)たちが
どんどん消え去っているのは自分を律することの難しさ故に、
枯れてしまったからではないかと思うのです。

枯れた原因はインプットを止めたか、まったく足りていないか、です。

そのインプットはどこからやってくるのか?
というとネットで出てくる情報ではなく、
もちろんChatGPTなどの生成AIによるものでもなく、
書物(本)の威力が桁違いに大きいと私は実感しています。

何をするにしても、やはりインプットが途絶えるとアウトプットも細るなぁ、
と自分にも他人にも常々感じておりました。

『三行で撃つ』<善く、生きる>ための文章塾

最初に、きっとあなたも大好きなノウハウ本から行きましょう!

著者は近藤康太郎さん。
1963年生まれ。
朝日新聞編集委員・日田支局長。作家/評論家/百姓/猟師/私塾塾長、とあります。

日田とは、大分県日田市のことですね。
近藤さんは自ら九州に飛び込んで、百姓、猟師となったようです。

私は個人的には大新聞社が好きではありませんが、近藤さんは
こんなでかい組織にいて完全な異端児のようにも見えます。
その文章力には息を吞むほどのものがあります。

この本は、
すべてのコンテンツ発信者にとってのバイブル
と言ってよいくらいです。

正直な感想を言いますね。
この本は隅から隅まで、文章を生業とするホンモノのプロによるプレゼントです。

職業的に鍛え上げられ、それでも足りないと自分を追い詰め続ける、
ストイック過ぎるライターによる教えです。

コンテンツ発信のド素人からプロに至るまで、
必ず響くものがあるはずです。

私自身、今ここに書いている文章を全部書き直すべきじゃないか、
と自問しながらもそれでも公開しないと無価値になるので
このレベルで申し訳ございませんがという気持ちで記事公開しています。

あなたは誰かに刺さるコピー、刺さるタイトル、刺さる記事を求め
書いて、最後はその成果(多くはお金)を得たいのではないでしょうか。

たまに200万円クラスのとんでもないコンテンツにまつわる高額塾なんてのも見かけますけど、
「三行で撃つ」は完全に凌駕していると言ってもおかしくないです。

200万円ではなくその1/100で、一気に考え方や書き方のスタイルも変わる、
それほどのインパクトがありますよ。

おそらく文章を書く仕事、例えば顧客への提案書、企画書なんかに
厳しいプロであればあるほどこの本の価値がわかるはずです。

逆にピンと来ない人は、気づける領域にまだ達していないかもです。
でも断言しますが、そこらへんの高額塾をぶっちぎりで超えてますよ。

文章を書くという行為は、頭の中で勝手に飛び交って一瞬で消えてしまう閃きや
もやもやした思考を言語化する作業にほかなりませんが、
技術面でここまでコトの本質を突き詰めて書かれた書籍はめったに遭遇しません。

どうやったらこんな文章が書けるのだろう、
というほどにため息をつきながら繰り返し読みました。

また私は10年以上前から日々、たまたまですがAIのシステム開発にまみれています。
ChatGPTが2022年末頃から一気に騒がれ、AIに関係なかった人が群がるようになって
このブログでもAiに関する様々な話を書くようになりました。

その立場からしてもChatGPTに頼ってコピペ
という発想自体やめましょう
この時点ですでに負け犬です。

生成AIはプロンプト(=あなたの入力)次第で、アウトプットも七変化です。
ただ言えることは、出てきたものは決してあなたの言葉ではない、ということです。

ある程度は生成AIも使えます、あくまでアシストという次元ですが。

余談ながらChatGPTの出力がどんなに整ってわかりやすくても足りないものがあるのですが
これがなにかお分かりでしょうか?
AIと人間を隔てるものと言ってもおかしくありません。

それは、人にしかない
熱量
といったようなものです。

AIにはアウトプットの内容やそのプロセスで熱量は存在しません。
物理的な発熱(消費電力)は鬼ほどあるのですが、
熱い思い、なんてものは存在しません。

そのAIにできないこと、この本でも起承転結の『転』にあるのですが、
まさしくそうだろうと思います。

ただ人の能力がどうやっても追いつかないシンギュラリティポイントを超えた
未来のAIではどうなってるかはわかりませんが、それはそのときに考えましょう。
今はまだ、あなたが気にするコンテンツで稼ぐという主体は人間にあってAIではありません。

それから、この本の凄さですけど。。。

この本のノウハウ部分だけではなく、本文全体の文脈、句読点すべての破壊力が
とんでもなくハンパじゃありません。

メインディッシュだけではなく、最初のおしぼりからデザートまで
わずかでも気づくセンスがある人なら学びを実感できると確信しています。

だからこそ200万円の高額塾どころではないと力説しています。

繰り返しますが、あなたが大好きなノウハウ本です。
コンテンツ発信で少しでも稼ぎたい、という気持ちがある人は必読の価値ありです。

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鬼押し!
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『ワーク・イズ・ライフ 宇宙一チャラい仕事論』

次は最新作の『ワーク・イズ・ライフ 宇宙一チャラい仕事論』
よくぞこんなタイトルを思いつくな、とそこから感心してます。


こちらは物書きノウハウの各論ではなく、いわば人生論に近いです。

所感は、ただただ感動!
近藤さんと年代が近いせいか水のように、というよりも
OS1(経口補水液)のように、リアルタイムに染み渡る本でした。

いや、OS1より缶チューハイのように、が素直な言い方です。

うんうんうんうん
と巧みな文に笑いつつ、そうだよね~っと。

例えば次の文章です。

身もふたもないんだけど、世の中におもしろい<仕事>なんてないです。

そうではなくて、<仕事>をおもしろくする人間がいるだけなんです。

そうだ、そうだと肯定する自分がいます。
仕事自体は客観的にみて、おもしろいとかおもしろくないとかそういった括りはできない。
人によって、おもしろくしているかどうか、だけ。

何十年もいろいろな企業の中で、今は一部個人事業主としても思うことはこのことです。
さすがに現場でたたき上げの人の言葉は違う、と感じました。

近藤康太郎さんは営業をしたくないがために新聞社なら大丈夫だろうと入社したそうです。

ところが新卒でいきなりサツ回り。
域内の警察署を用もないのに回って、少しでもネタになるものを探す。
これって営業そのものですね!

事件のあった現場で、遺族が出てくるまで雨の中、何時間も場所取りで立ってるだけ。
「今のお気持ちは?」なんて声かけられず、逆に「人でなし!」と罵られる。

ああ、これほどじゃないけど私も社会人になったとき
某コピーメーカーにコンピュータ技術者で入社したのですが、新入社員研修では
「飛び込みでコピー機を売ってこい」
というのが3か月間のミッションでした。

飛び込み営業自体、今どきやらないですよね?
相手にされないだけじゃなく、「帰った!帰った!」と追い出される毎日で
よく精神面でもったなぁと今にして思うほどで、もちろん1台も売れません(笑)

クソ面白くない仕事をなんで俺がやらなくちゃならないんだ!?
という当時若造の私は怒りと虚しさに苦しみました。

近藤さんが新人時代に悩み苦しんで、そこから這い出した道が
自分事のようにフラッシュバックしました。

この人は、どぶ板を自分の足で歩いてきた人だと直感しました。
この本に書かれてあるひとつひとつの文章は、今まで味わったことの無い新鮮さと
どこかになつかしさを感じながら一気に読みました。

その後も三度ほど読み直して、これはゼッタイに勧めるべき本として
ここにご紹介しています。

騙されたと思ってお読みください。
目から鱗、を体感してください。

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