私自身のライフワークのひとつに『中高年からのアフィリエイト』を
お手伝いしたいというテーマがあります。
ネットを、ひとつの自己表現且つコミュニケーション媒体として
利用し、そこから何がしかの収入を得たいと考えている、
人生の熟練者たちを応援したいのです。
この記事も、『中高年』に向けてしゃべっています。
ちょうど昨年の12月に、もうすぐ60歳定年で退職するという男性から、
インターネット関係で何か仕事したいけど、
この歳だしそんなに時間がない、勉強する時間も
なさそうで始めたいけど手が付かない・・・
という相談というかぼやきを酒を呑みながら聞きました。
一方で、これから有り余りそうな時間に半分恐怖を感じている
ようでもありました。
私がまだ片足を突っ込んでいる会社で、仲良くしていた先輩の話です。
私の印象では、ネットで例えばアフィリエイターの世代
は20代~30代が圧倒的に多いように感じています。
もっともっと上の、
例えば60代からあるいは70代から始めるというのは果たして
無謀なのでしょうか?
60代と20代を比べると、今の20代は物心ついたときには
何らかの形でコンピュータが生活の中に入り込んでいたはずで
一方60代では物心ついたときその気配すらありません。
映画の”三丁目の夕日”を想像してもらえばと思います。
ただ、非常に貴重な財産があります。
『経験』の蓄積というやつです。
これだけは時間をかけていることが有利です。
ところで、この男性の言うように本当に
第二の人生では時間が無いのでしょうか?
そうではない!と反論した先生がいます。
山野美容芸術大学の生山匡(いくやま ただし)教授によると・・・
平均的なサラリーマンをモデルにとって考えてみます。
計算を単純化するために、20歳から60歳まで40年間働いたとします。
残業も含め1日10時間、そして1年では土日祝日など除外して
250日働くとします。
それで40年したらどうなるかというと、
10h/日 x 250日/年 x 40年
で、ざくっと10万時間です。
会社生活で費やす労働時間の合計が10万時間だということです。
さて、60歳で定年しなんとか元気でそのまま80歳まで活動できた
としましょう。
厚生労働省発表(平成22年)データによると、
0歳でみたときの余命年齢は、男性79.64歳、女性86.39歳
60歳になったとき余命年齢は、それぞれ82.84歳、88.37歳
となっています。
60歳になっていれば、男性であと22.84年、女性で28.37年の
寿命が残されているという計算です。
だから平均的且つ計算上ですが、
80歳まで生きるというのはかなり現実的なことと言えます。
そこで60歳から80歳まで、一体自由時間はいくらあるのでしょうか?
生山教授によると、1日の自由時間は生活必需時間である10時間を
除いて、約14時間あるとのことです。
そのペースで20年間生きたらどうなるか・・・・
14h/日 x 365日/年 x 20年
なんと、これも10万時間ということです。
これの意味するところは明白です。
一生懸命残業しながら働いた40年間と同じくらいの自由時間が
まだ残されているという現実です。
だから、冒頭にお話した男性の愚痴である『時間が無い』
というのはとんでもない話です。
第二の人生と真顔で主張できるくらいの時間的猶予があるわけです。
この時間に何をするのか?
ネットで何かしたいけど時間がもう無い、などと嘆く前に
ちょろちょろっと計算するだけでわかるたくさんの時間の
使い方にしっかり目を向けてみてはいかがでしょう?