日記

心の錆びを落とす~アフィリエイト疲れのあなたへゼロと吉田松陰の話

心の錆びを落とす、などとまた何かくだらないマインドのこと

でも話すのか、この坊さん風オヤジは!?

と思われたかもしれませんが、たまには自分自身のことを

真正直に書いてみようと思います。

ちょうど新しい年を迎える前に、心を新たにリフレッシュする

ための儀式のような話でして、アフィリエイト疲れの方に

向いているかもです(笑)

心が洗われる思いをすることって、滅多にないことですが

ごく最近に私が体感した個人的なお話なので、まぁ

付き合ってもいいかなと思う方は懲りずお読みくださいませ。

ここでお話することは、ある本とある映画のことになります。

覚悟の磨き方

先に映画の話をします。

実は私は、13歳くらいから熱狂的な筋金入りの映画ファンです。

今でも仕事の合間を狙って、月に3、4回は映画館へ足を運んでいます。

従って映画評論などもかなり濃い話ができるくらいに

なりましたが、主に洋画で育った世代のため未だに

洋画:邦画の比率は9:1くらいであり、世の中の

洋画離れの流れとは完全に逆行しております。

ただ映画の見方は、ごく普通でして、そこに

小難しい解釈をするのは苦手且つ嫌いです。

基本、エンターテインメントですのでいかに楽しめるか

ということと、作り手(脚本、監督、俳優などの側)が

どこに腐心してきたか思いを馳せることが好きです。

作り手の側というのは、ネットでいうところの

「キャラクタ設定」
などに通じる部分もあり、

どれほど徹底しているかで面白さも変わってきます。

「永遠の0」レビュー

ところで数年前になりますが、作家の百田尚樹のデビュー作である

「永遠の0」を読んで当時痛く感激したこともあって、

現在公開中の同名の映画を観に足を運びました。

私は前評判とか気にせず、自分が気になるものだけを

タイミング合えば迷わず観るという単純な方針でおります。

最近本屋さんでは、映画の封切時期と重なっているせいか

どーん!と入口付近に積んであるのをよく見かけますが

なんと300万部以上売れて文庫本歴代No.1らしいですね。

映画「永遠の0」については、よく小説が映画化される

ときにある話ですが、映画化されることによって

逆につまらないB級以下になったりしないか、

だけを心配して、何の期待もなしに観ました。

そうしたところ・・・

不肖、坊さん風オヤジ・・・

・・・泣きました。

男のくせに声が出るくらい泣いてしまいました(^^;)

まぶたが腫れるくらいに(笑)

主演の岡田准一をはじめとした俳優陣の設定も

バランスがとれていて素晴らしかったですが

何より脚本・映像・音楽も完成度が非常に高いと

感じました。

周りにいた女性はことごとく鼻をすすっている

音が聞こえてきます。

映画についての評論では、零戦神話を美化したもの

だとか、ミスキャストだとかいろんな

悪口を言う人もいるようですが、私にとって

そんなことはどうでもいいのです。

映画に歴史の真実を問うているわけではなく、

人の作り上げた作品としての出来栄えにこそ

価値があると思っているのです。

どれだけインパクトを与えられたか、そこに

エンターテイメントとしての価値が潜んでいます。

人の心に強い感情、静かであっても揺り動かす感情

を呼び起こす力をどれだけ多くの人に与えたか

そこが勝負ではないかと思っております。

・・・ネットで人を動かすのと同じです。

感情へ働きかけるわけです。

この映画を観て、何と言ったらいいでしょうか、

ただ今を生きているという単純な事実に対して

様々な思いが溢れて、心の外側に鎧のように

まとっていたものが溶けて消えるような

そのような爽快感さえありました。

ということで年末年始に心の禊(みそぎ)を

するうえで最強の映画ですね、これ。

覚悟の磨き方 超訳 吉田松陰

それで次は本の話題に移るのですが、これも

私にとっては「永遠の0」と無関係ではありません。

映画「永遠の0」があまりに衝撃的でして

生きているという意味についてガラにもなく考え込み

ボーっと本屋さんで佇んでいたところ

ふと吉田松陰という文字が目に飛び込んできました。

タイトルには、「覚悟の磨き方」とありました。

吉田松陰って誰もが知っている名前です。

私は生まれが昔の長州藩でして、それゆえに

子供のころから幾度となくその名前を聞かされ、

萩市にある松下村塾へ何度か行ったこともあります。

吉田松陰という文字を見た瞬間に、そういえば

確かずい分若くて亡くなったはずだけど

(30歳で亡くなりました。安政の大獄です。)

永遠の0の主人公も26歳で亡くなり・・・

共通してその若さで一生を終えたことを思いだしたのです。

しかし短くともその人生は強烈で、人を動かす力に

満ちています。

私の知っている吉田松陰は、異端中の異端児です。

江戸の鎖国時代に、当時の常識やルールをぶち壊し

牢獄に繋がれてもそこで人を育て、松下村塾は

たった2年かそこらでしたが輩出した人たちは

ハンパではありません。

高杉晋作、伊藤博文、ほかに何人もの大臣、

さらには複数の大学学長がそこから育っていったというのを

おぼろげながら思い出しました。

本を手に取ってパラパラとめくってみました。

名著は無数にあるものの、人それぞれの経験・知識・環境に

加えてその時々のさまざまな状況
(人間関係、経済状況、仕事など)

によって何が心に刺さるかはバラバラです。

「覚悟の磨き方」というタイトル自体が、ひどく

永遠の0での主人公の気持ちに通じるものを感じ

手に取って読んでみたところ・・・

映画「永遠の0」が、私にとって

心にまとった硬い鎧を溶かしまるで

浄化してくれた作用があったわけですが、

「覚悟の磨き方」という本はそこから

さらによけいなものを削ぎ落として

沁み通る、突き刺さり、そして

残る本質をあぶり出し、磨いてくれる

作用があることを痛感しました。

吉田松陰がなぜあれだけの若さで、

しかも限られたごく短い時間のなかで

世を代表する人物をたくさん育成できたのか、

その謎が今更に理解できた気がしました。

ついでに言うと、師匠(坂田智康)の考え方は

大いに松陰の考え方に通じるところがありますね。

松陰の考え方は、100年以上前にアメリカで発祥した

プラグマティズム(実用主義)にも通じるように

思いました。

プラグマティズムとは、モノゴトの本質

を経験や行動によって判断していくもので、

要するに行動してみて実際役に立つことに

意味があるとする考え方です。

松陰はムダなことを考えるのを強く嫌ったようでして、

つまり意味の無いことは考えないし、やらないという

非常に合理的な考え方の持ち主です。

あの鎖国時代に、それを最後まで貫いたところが

何よりすごいところでもあります。

本の中身はイチイチ説明しませんが、アフィリエイト

しているあなたが、次の行動でどうしたらいいか

悩んでいるならば強くお勧めしたい一冊です。

お正月に気持ちをリセットするうえでも。

新しいモノが出たらつい手を出す(商材を購入する)

といった癖も激減するかもしれませんよ。

自己啓発、マインドの本や教材を漁るのは

つまり根っこの部分が揺らいでいるからだと

私は思っております。

迷いがあるから次から次へと手を出していく

わけでして、そうしているうちはあかんわけです。

因みにメルマガ読者さんには、「哲学の話」シリーズ

もお渡ししていますが、実は私はマインドを語るのは

正直全然好きではないです。

あれを読んで、モチベーションの話を真面目に

説いているなどと思ったら大間違いです(笑)

まったく、そんなつもりはひとかけらもありません。

「哲学の話」もマインドを説明することではなく

別の意味で”実用的”に使えるプレゼント

という意味で作った企画に過ぎません。

全部受け取った方は、その意味をご理解されている

はずです。

自己啓発本やビジネス本はいくら読んだところで

それで身につくかというと、どうでしょう?

一冊の本の、その中のたった一文だけでも

ずっとそれを考え抜いて、生活に活かしてみる

ほうがよっぽど意味があるように思います。

最後に、私が超訳本のなかでしみじみ感じ入った

ところを引用して幕を引きますね。

要するに、ド刺さりした一文です。

「他人から馬鹿にされたくない。

 皆そればかり気にするものです。

 家がおんぼろだとか、服が時代遅れだとか、

 ろくなものを食べていないとか、

 しかし、人はあやういものです。

 生きているときは生きていますが、

 死ぬときは、もう死んでいるわけです。
 
 今日はお金があっても、明日は一文無しかもしれませんし、

 今日は皆から愛されていても、

 明日は皆の心が離れているかもしれません。

 ですから、私が大事だと思うのは、

 ただ『自分はどう生きたいか?』

 その方針に従って生活することなんです。」