以下なんの話かというと、ネットビジネスをやっている方であれば
ほとんどの方が気になるであろう「Google」についてです。
しかもこの話は、ごくローカル且つクローズドな場で「生」で
やりとりした内容であって、もちろん検索しても
どこにも見つけることはできないものです。
少なくとも普通の意味でインフォプレナーやアフィリエイターの中では
この場にいたのは私だけだろうと思います。
(事情があって、どこの場かを明らかにできませんがご容赦ください)
その前に・・・
実はGoogle社員(技術者)とのコミュニケーションでは
国内全般に渡って通じることですけど・・・
通信・製造業・ネット企業に限らず技術者同士の間で
なかなか「会話」が成り立たないケースが多いことを
私は何年にもわたって立ち会って見てまいりました。
会話のレベルがまるで合っていないという意味でして
[font size=25 color="" bold=1]いわば『抽象度』があるで合っていないわけですが・・・
[/font]
それはまぁそれとして話を戻しますと・・・
今回の話の主役はその超親玉が登場して
自らGoogleを「ブラック企業」と宣言し明かしてくれた
内容であり、ほとんど知られていない社内事情といったものです。
村上憲郎(むらかみのりお)さんという人
そのクローズドな場の主人公
・国際大学GLOCOM主幹研究員・教授
・大阪工業大学客員教授
・会津大学参与
・株式会社エナリス 代表取締役
・村上憲郎事務所代表
ほぉー、社長にして大学の先生か?
まぁ、よくあるわな・・・
と思われた方が大半だと想像します。
エナリスというのは電力会社なのですが
自民党の政調会に電力会社として唯一呼ばれた会社でもあります。
メガワット取引市場における電力安定共有の仕組みについて議論した
とのことです。
で、村上さんは長年にわたってAI(人工知能)の先端研究者でもあります。
ですがこのお名前をご存じでなくても、
「Google」という企業は世界中で誰もが知るところであって、
かつてGoogleアメリカ本社の副社長兼Google Japan社長を
2003年から2009年まで務め
2009年から2011年まではGoogle Japanの名誉会長を務め退任
・・・と聞けばもうただ者ではないことは明らかです。
その、今も名誉会長の村上憲郎さんとの意見交換が
ごくクローズドな場で設けられたのです。
もともとの議論テーマはAIなのですが、そこははしょります。
今、この記事をお読みになっている方なら
恐らくは極めて興味深いと思われる話が
この意見交換でバシバシ出たのでそこをお伝えしようと思います。
三食昼寝付きのブラック企業
話の途中、いきなり村上さんはこう切り出しました。
『そう、Googleはブラック企業なんです』
え!?って誰もが目を大きく開いてしまいます。
超優良企業のくせに何を言ってるんだ、と。
実はGoogleは「三食昼寝付き」らしいです!
なんと!だったらめちゃめちゃ有り難いはずでこんな企業あんのか!と
ブラックだなどとデタラメ言うな!と
怒りを覚えるくらいですよ、まじに(笑)
しかし、村上さんのお話はすごかったです。
これ何のためかというと・・・
『食事のために家に帰らなくてよいようにするために三食付きなのであって、
当然のように徹夜するから昼寝付きになるわけです。』
いやはや、すさまじいですね!
これだけではありません。
『だからといって、残業代もない。』
・・・まぁこれは、日本でもよくあるパターンですので
さほど驚くことでもありませんが・・・
『最近365日家に帰れなかったGoogle社員がギネスに載った。
ちなみに、食堂に家族も来て一緒に食事して構わない。』
どうでしょう、これ?
Google社員は、まるで牢獄につなげられているようでもあり
そこに家族が面会に来て、会社の食堂で一緒に食事して
ささやかなひとときを過ごしてるような想像すら浮かんできます。
そんなこんなをごく日常のように話をする村上さん。
ところで私は映画大好き人間でして、昭和の洋画全盛時代から
ハリウッド映画は今でも隔週に最低1回
というペースで映画館へ足を運びます。
で、そのアメリカ映画事情をさりげなく聞いたところ・・・
『ハリウッド映画はアメリカの国家戦略なんです。
Deep Americaのことは私もよくわからないけども
新しい技術や概念をまず映画にして地ならししているんですね。
アイアンマンも、サロゲートも、アバターもそう。
ああ、ジョニーデップのトランセンデンスはよく出来た映画です。』
なんと、ハリウッド映画は洗脳のための戦略!?
と思わず、うぅ~・・と唸ってしまいました。
村上さんの専門であるAI(人工知能)と
ジョニーデップのトランセンデンス(私も観ました)には
何か深い関係があるのかともうちょっと突っ込んだところ・・・
『人間自体が変貌を遂げている時代なので何とも言い難いですが・・・
今後、体・臓器は機械に置き換わっていき、
最終的に脳はチップに移植されていくのかもかもしれない。
私は原始仏教徒なので、もともと「私」はない。
Googleで根付いているマインドフルネスも原始仏教につながっている。
私はチップ上でも永遠に生きたい。
繰り返しになるがトランセンデンスはなかなかの出来ですよ。』
はぁ~・・・
もはや脱帽でしたね(笑)
この話が素直に耳に入ってくるならば、もはやネットビジネスなどと
狭い話をしたところで何の意味もないレベルですよ。
村上さんはトランセンデンスのようにかぁ・・・・
ネット上で超自我を持つ存在になりたいとな・・・
あれです、あのスカイネットを思い出しました。
・・・ターミネーターの世界ですねまるで(笑)
Googleの社内評価制度
本業としてどこかにお勤めの方がほとんど。。。
つまり「副業アフィリエイター」である・・・
今この記事をお読みの方の多くはこうではないか。。。
と勝手に想像しています。
なんとなく国内企業にも今やかなり広がってきたというか浸透してきた
よくある社内評価制度として、”目標管理”といったものが挙げられます。
その是非はともかくとして、村上さんのお話を謙虚に聞いてみると
さすがにGoogle!!!
といったことが伺えました。
村上さん曰く、Googleには定番のあいさつがあるとのこと。
『Are you crazy enough ?』
だそうです。
つまり、『十分狂ってるか?』
ご存じの方も多いと思いますがGoogleは
2015年にAlphabetという形で持ち株会社制に移行しました。
これ、どんな意味があるかというとこれまで秘密に閉ざされていた
Googleビジネスが初めて開示されたことになったわけです。
それまで非公開であったがために、実際のところ
一般の人からすると、検索エンジンとかYoutubeとかアドセンスとか
Google+とかAndroidとか・・・・いろいろと知ってる言葉はあっても
他に何をしているのかは外から伺い知ることのできない企業でした。
Alphabetに移行されてGoogleが何をやっているかが
少し見通しよくなったわけですが、
村上さんはヘルスケアの例を話してくれました。
例えば血管にマイクロマシンを入れたり、
がん細胞に抗がん剤を吹き付けるというような研究を
FDA(アメリカの厚労省にあたります)と密に
連携しながらやっているそうです。
えーっと、つまりですね・・・
"SEOで○○アフィリエイトではこのテクニックがイチオシ!"
とかあっても、そのSEOの当事者というか牛耳ってるGoogle自身は
はるか先を走っていて、検索エンジン周りは本当に遠くない未来に
AI(人工知能)が必要なことを人間以上にうまく管理してくれるだろう
くらいにしか考えてないことが読み取れます。
よってアドセンス用記事、YouTubeの恣意的な広告や誘導やら
SEO頼みのキーワード、バックリンクからペラサイトでアフィリエイト
といった流れはそのうち静かに残るべきものが残っていく形に
なるようです。。。ただこれが巷の予想と違うのは
アナログ的に少しずつの変化ではなく、ある日突然に
スパッと変わる。。。今やAI技術もそこまで近く来ているようですね。
AIが変えていくというこのあたりの感覚は
私も関連する分野に関係していることもあって
ひしひしと肌で感じていることでもあります。
本当にそうなるかどうかは断定できませんが
やはりネット利用者にとって意味のある「コンテンツ」自体が
どのように支持されるのかといったことがさらに深く
問われる時代になるとのことです。
ここでコンテンツという意味はブログ記事とかの狭い話ではなく
あくまで『情報』ということでして、それがどのようなUI(ユーザインタフェース)
を通してどういう媒体形式でどのようなタイミングで利用者に届けられるか・・・
そのへんもずいぶん研究が進んでいるようです。
話が横道にそれましたが・・・話を社内評価制度に戻すと
Googleではやりたいことはやっていいことになっているとのことですが
ここからが厳しい・・・
評価はクォーター単位(3ヶ月単位)で、連続2三振するとクビだそうです。
つまり連続した2つのクォーターにわたって失敗したら
転勤ではなくクビだそうです。
で、その失敗とはなにか?
ということですが、ここがまた日本の一般企業にはなかなか見られないものです。
日本の一般企業では、その失敗か成功かといった評価を下すのは
基本的に「上司」、およびさらに上司の上司以上を含めた判断であって
つまり、評価は基本的に組織の「上」から下されますよね?
Googleは360度だそうです。
上司、部下、隣の部署とか。
80%の範囲でできそうな目標を立て、残り20%は遊んでてよいそうです。
技術者はだいたい好きなことをあちこちでやってて、
ふと隣の人がやっていることが面白そうだと思ったら
乗り換えてそっちのテーマを一緒にやったりと。
Google Mapというのもそういった遊びからちょっと工夫を
加えて出来上がったものらしいです。
こういう風土でただ、「どうしましょうか?」と聞いてくる
自主性の無い人はすぐに放り出されるようです。
例えば5人で何かのプロジェクトをやっていて、
誰かのせいで遅れたりすると国内企業では普通そこに
人を投入して何とか挽回を考えますよね?
Googleは正反対のようです。
村上さんの言葉では;
「人を足すのではなくてバカを一人切っていた」
となって、残り4人で何とかするよう指示を出すとの話です。
そうすると、残った4人のほとんどはそのプロジェクト終了後に
倒れたり、頭がおかしくなったりした、ということです。
んー。。。やっぱりブラックなんでしょうかこれは?
まぁ、そんなこんなで同じ日本にいてこうも違うのかと
思うくらいにぶっ飛んだ話の最後に、村上さんは
これから先、グローバル化社会、格差社会で生き残っていける人・企業は
「次の次の次」を見通す力があるかどうか、それだけ。
ということで、私の再認識をお話しますと
目の前にある小手先の技なり道具なりに目がくらんだままでは
本当にある日突然、シャットアウトされる時代が
迫ってきているんだなぁ・・・と実感したことです。