坂田智康 日記

坂田智康氏のST CLUB暴露日記④|気づき力とホメオスタシス

この記事は、ST CLUB暴露日記シリーズの第4弾となります。

前回の記事『坂田智康氏のST CLUB暴露日記③|詐欺商材とはなにか?』にて

気づき力
のお話をしました。

坂田智康氏は、気づき力についてはさまざまな

場で説いているわけですけど、なかでもST CLUBでは

このことについて何度も何度も触れています。

気づき力

恐らくですが、多くの方は気づきが重要なんですよ、と

言われると、それはそうだよねと頷くと思います。

しかし、気づきというのはぼんやりしていては

絶対と言ってよいくらい得られないものだと

私は自分自身の体験上も確信しています。

一種の技術能力でもあるのですね、これも。

ただし後天的に会得でき、しかも磨きあげることの

できる技術です。

そこが、私のような凡人には救いのあるところです。

そこで、今回はこの気づくことの難しさについて

理論的なお話していきたいと思います。

長い話になるので、ゆったりとした気分でご覧ください。

因みにこの内容は、坂田智康氏がST CLUBで触れた

話ではありません。

あくまでKENBO自身の見解になります。

私の高校時代からの親しい友人で、

脳機能という面に非常に詳しい脳外科医がいます。

私自身も脳の働きには大変興味があって、

おねだりしては話を聞かせてもらっています。

脳という物体、器質的な話ではなく

どちらかというと『心』に深く関係したことを

よく話題にします。

この脳外科医は、高校時代から医者を目指していて

”お前の脳みそをちょっと開けて中をみたい”

というのが口癖でして、

”ふたを開けたら、中に「エロ」と書かれた

丸い球がコロンと転がっているだけではないか”

と空恐ろしいことを言っておりました。

まぁ、その頃はそういう風に見られていたわけです(笑)

さて、ネットに限らないですが稼ぐことの重要な

資質に、気づきというのがあります。

気づきといっても、いろいろレベルがあるわけですが

ここでは、ガツン!と刺さったくらいのインパクトを

持ったものとします。

それくらいでないと、気づきから何かの行動に

つながりにくいためです。

今、あなたが新しい情報教材を手に入れたとしましょう。

さぁ、今度こそ頑張るぞ!と決意したり、

気分が高揚しまくりという状態になりますね。

でもふと気がついたときには、

いつの間にか醒めて、また新しい教材を追い求める

といった経験はないでしょうか?

このあたりのカラクリを、脳機能という側面から

お話していきましょう。

なぜ気づくことが難しいのか

脳と心の機能に、意識と無意識があるのを

疑う人はいませんね。

無意識というのは、潜在意識といっても差し支えない

かと思いますが、普段の何気ない呼吸、

心臓などの臓器を動かしたり、血流や血圧などの

コントロールも無意識のおかげですね。

一方で、さぁ頑張るぞ!という決意や感情は

意識(顕在意識)の役割ですが、

いかんせん、意識というのは持続性がないことが

わかっています。

くだんの脳外科医によると、

同じ思考に集中して意識できるのは

長くても普通、20秒程度だということです。

それ以上になると、自然にふらふらっと

別の思考に移るのが、普通だそうです。

いろんな思い、感情が次々と湧いてきて

集中することを阻害します。

だから頑張る!という決意は、

それだけでは続かないということです。

普段私たちが何かをみているとき、

重要でないものは見えない、という

脳の性質に左右されます。

意識し、注意すれば存在に気づくことがあっても

ぼんやりとした状態では、見えていないものが

非常にたくさんあるのが普通の人間です。

ここで”重要でないもの”という定義は、

あなたにとって重要でないもの、という意味です。

ついでに言うと”見えない”というのは

情報としてあなたに入力されないということです。

眼科で、ストコーマという用語があります。

緑内障などで視野が欠け、網膜に写らない盲点のことです。

ここでのストコーマは、意識・無意識といった

脳と心の働きを踏まえ、心理上の盲点を指します。

五感を通じて入った情報は、重要であるものは

取り込まれ、重要でないものは捨てられます。

人の脳機能のうち、その情報処理を担っているところが、

網様体賦活系(もうようたいふかつけい。英語ではRAS

と呼ばれております。

RASは、Reticular Activating Systemの略です。

そのRASですが、どうやら物理的には脳幹の橋(きょう)

あたりにあるようですが、ここで言いたいのはRASが

意識する情報と無視する情報を選択しているらしい

ということです。

要するに、気づかないという意味は、

あなた自身にとって重要でないと判断したから

であって、それがRASによって自動的に(無意識に)

捨てられているわけです。

見えていない=気づかないところが

ストコーマになっているわけです。

それじゃ、その重要なものと重要ではないもの

ってどんな風に区別されるのか?

ってことですが、まさにそこに気づく、気づかないかで

運命が分かれます。

つまりこの記事の話においては、

稼げるようになれるかどうかといった

分岐点の秘密が潜んでいるわけです。

その秘密の扉が、次に述べるホメオスタシスと呼ばれるものです。

ホメオスタシス

ホメオスタシスとは、恒常性維持機能とも言われます。、

生き物を一番リスクなく維持するような

無意識によるフィードバック機能のようなものです。

人体を少しでも長く生き延びさせようという

一種の本能のような機能ですね。

暑いと汗をかくし、寒いと鳥肌が立つこともそうです。

そうすることで、常に安定する状態にもっていこうと

するわけです。

ところで、汗とか鳥肌は生理的な反応ですが、

実は、思考においてもホメオスタシスが働く

と言われています。

どういうことかというと、

決意とか、それがトリガーになった行動に対して、

逆らうような働きが、休みなく働いているということです。

なぜなら、新しい決意や行動というのは、今までの

あなたと違うわけです。

あなたが仮に激太りしていて

ダイエットでマイナス15kgを目標にしたとしましょう。

ダイエット教材を買って頑張るぞと決意しました。

見事にシェイプアップしたあなた自身を想像し、

教材に沿って始めてみました。

そう願いつつも、暫くシェイプアップした自分を

経験していないわけです。

昨日と同じように今日も太っていて、

別にそれはそれでなんとかなっていて

死ぬようなことでもありません。

最初の数日、或いは2~3週間続けてみたものの

変化がさほどあるように思えません。

すると別な思いがどこからともなく忍び込んできます。

・・・別に無理しなくてもいいんじゃないか?

なんでこんなことに一生懸命になるんだろう?

そこまでやらなくてもいいんじゃない別に?

そういった思いは自然にふくらみ、

気がついたときは、もう以前の生活に戻っているわけです。

これだったら・・と思える稼ぎ系教材を

あなたは購入しました。

あなたはもっと稼げる人になりたい。

と願い、教材を勉強しブログを作ったり

メルマガを作ったり、せどりをしたり、

FXをやったりと・・・・

いけそうな話に乗って、頑張るわけです。

しかし、1ヶ月たっても2ヶ月たっても

報酬という甘い果実を味わえません。

・・・ふと、気がついたときは

面倒なことからだんだんと遠ざかっている

自分自身を発見します。

しかし、あなたは昨日もそして今日も

今この瞬間もなんとかやってこれている

という事実があるわけです。

今も昨日と同じように貧乏かもしれませんが、

それでもなんとかなっているという厳然とした

事実があるわけです。

ホメオスタシスというのは自己本能的な無意識の

機能なので、簡単に突破することがそもそも難しいです。

意識は20秒くらいしか根気がないと言いましたが、

それじゃ無意識はどうかというと、

こいつは超強力な作用をもって、

休みなくあなたが死ぬまで働きます。

あなたが死ぬまで、できるだけ

あなたの現状から変えないように働き、

貧乏であればそれが続くように働くわけです。

なぜならそこが安住空間で、心地よいからです。

そんなことはない、こんなに苦しんでいると

思ったところで、無意識はそう理解していないのですね。

ホメオスタシスはその心地よい安住空間から

外に出ようとしたとき、

引き戻すように強烈に作用します。

ときに、ホメオスタシスは、

「現状維持メカニズム」とも呼ばれることもあります。

ということで、気づきの話に戻りますが、

安住空間の外にあるものは、あなたにとって

重要ではないわけです。

だから、見えないのですね。

そのように作用するのです。

だからこそ。。。

重要なものが安住空間の外にあることを、

意識して知らない限り、変化はないわけです。

あなたは重力に逆らって飛び立つロケットのように、

気づきに対して、絶え間なく充分な意識をもって

気づこうとする努力なしに気づくこともないわけです。

安住空間の外にある気づきで、本当にガツンときて、

それに慣れてきたら、外にあったものも安住空間の

中に取り込まれます。

そうして、あなたは意識で願った変化を徐々に

経験できるようになります。

これが、かの外科医から伝授されたカラクリなんですね。