本日は、坂田智康氏がいろんなところで話している
意味のないことを考えない
意味のあることだけを考える
ということの一事例が、トピック的なものですが
ST CLUB(メディア構築リアルタイム実践塾)の音声であり、
このことは今後坂田氏を知る上で重要なヒントと
思い紹介することにします。
この記事少々長いので、飲み物を手にとって
ゆったりとした気分でご覧ください。
最初にお断りしておきますと、このトピックは
もちろん教材のレターページにあったものではなく
追加された音声コンテンツであると同時に、
誰か一人にでも何らかの気づきがあればという
思いで提供されたものとなります。
誰かひとりでも・・・というのは
師匠(坂田智康氏)ははなからこのコンテンツが
そもそも塾生全員に刺さるとはユメユメ思っても
いないということを承知で提供したということです。
情報発信とはそういった性格であるということです。
で、本編に入りますと何の話かというと
坂田氏が東南アジア某所(ジャカルタとか
クアラルンプールとか)のホテルロビーの座席に
ノートPCを置いたまま席を離れた際に、
現地の人が知らずその上に腰を降ろし
液晶部分が見事に全壊に近い状態になった
というお話です。
さて、いきまっせ!
液晶を壊されても泰然自若の坂田氏
まぁ、普通の場合、自分のノートPCが使い物に
ならなくなるくらい壊されてしまうと
ガックリと同時にムッとしませんか?
もちろん、壊す意図があったわけではなく
事故ではありますが、あなたならどうでしょう、
平気ですか?
そのとき、坂田氏は笑いながら
「いいよ、いいよ」と宥めたそうです。
どうでしょう。
こんなふうに太っ腹でいけそうですか、あなた?
師匠が言うには、こういったところに
自身の「意味のないことは考えない」
という姿勢があるのだということです。
なぜか?
まず、液晶の修理ってどれくらいかかるか・・・
感覚的にでも、5万円以上はかかりそうです。
場合によっては、買い換えたほうが安上がりかもです。
で、腰を降ろした現地の人ですが・・・
坂田氏が歴訪中のこの地域では、5万円というのは
恐らくこの人にとって月収以上に相当するものです。
状況から修理代を請求することはできても、
そもそも支払ってもらえるでしょうか?
マジに支払ってもらえると思いますか?
さらに師匠と相手の間に通じる言葉は、
お互いが母国語ではないカタコト英語同士と
なります。
修理代の請求を、相手が納得できる形で
交渉しなければなりませんね。
これ、うまくいったところでかなり時間も
費やすことを覚悟しないとなりません。
それに、もともと支払能力を超えた要求である
可能性が高く、結果として時間と
エネルギーのロスになる確率が非常に高いわけです。
つまり、液晶が全壊したことに腹を立て、
相手へつっかかったところで、何も得られない
可能性のほうがはるかに高いわけです。
こういった状況を瞬時に判断した師匠は、
笑い、相手を宥めることで収束させたという
ことです。
なぜなら・・・
意味のないことに一瞬でも関わりたくないからです。
このあたりの感覚、お分かりになりますでしょうか?
ついでに付け加えますと、こういった場所で2度ほど
部屋に現金がたんまり入った財布を置き忘れて
ホテルを出たことがあったようです。
戻ってみたら、無事にあったとのことですが
かといって無くなっていたらそれはそれ、という
自然体でいるとのこと。
現地の人にとって収入の何倍(何十倍)にも相当する
現金の入った財布です、
無くなっていないほうがおかしい
と思うとのことでした。
と、ここまで読んでいただいたあなた。
坂田氏は、このように穏やかに対応したことに
対して・・・オレはとても真似できないな、
金持ちケンカせずだけじゃねえのか・・などと
思われたかもしれません。
実はこの話、続きがあるのです。
空気を読む
師匠(坂田氏)のこのアジアンツアーですけど、
単独ではありませんで同行者がいるわけです。
それに師匠は、師匠であっても聖人ではありません。
彼にとってノートPCは仕事の道具でもあって、
それが使えなくなったことは、特にこの場所では
不便極まりありません。
正直、本心ではかなりガックリきたようです。
これが、単独の旅であれば・・・
「ざけんなよ!オラ~!」
と息巻きたい気分だったとのこと。
それが本心なのになぜ、笑い、よい、よいと宥め
泰然自若としていられたのか・・・・?
その理由は、
坂田氏がそこで怒りを爆発させるとどうなるか
ということですが・・・・
同行者は、楽しい気分がきっと失せてしまい
なえてしまうかもしれませんね。
そこです。
このアジアンツアー、同行者もいて
楽しんでなんぼ
であるわけです。
それを台無しにしたくないという気持ちがあったわけです。
つまり、
意味の無いことを考えない、だけではなく
意味のあることをしっかり考えて
こういう態度に出た、というのが結論です。
わかりやすくいうと、
空気を読んだということです。
この空気を読むということ、師匠はとてもとても
大切にしているんですよ。
好奇心を満たす質問は完全スルー
意味のないことのついでにこれ、
よくありがちなことなのですけど
坂田さんへ商品レターから辿って質問など
投げかける人がいます・・・が完全に無視されます。
坂田氏は必要なことは全てレターに述べている
と言い切っており、それが彼のスタイルです。
それなのに質問をしてくるという人は、坂田氏に
言わせると「クレーム気質」な人が多いという
ことで最初から購入を遠慮してもらいたいということです。
で、話がちょっとわき道に入ってしまいました。
レターに対しての質問も、好奇心を満たす話の例と
して述べたわけですが、もっとシンプルにこんな質問では
どうでしょう。
”坂田さんってどんなヘアスタイルですか?”
これは、完全に意味のないことの例です。
これ、質問者のただの好奇心を満たすだけの
話であって、この質問・回答に何か意味があるでしょうか。
価値があるでしょうか?ということです。
意味があり、価値があると思うならその答を
もらうために例えば3万円払えますか、ということです。
因みに私の場合は、そっくりイラスト公開していますので
ご覧の通りでして、同じ質問を受けても回答しようが
ないという状況です・・・
さらに因みにですけど、
この坂田氏のエピソード音声を、電車に乗って
Walkmanで聴いていた日ですが、降りるときに
誰ががヘッドフォンケーブルを引っかけ、
耳から外れて、Walkmanも地面に落ちてしまいました。
引っかけた人はそのことを知っていながら、
知らぬふりでそのまま行ってしまいました。
それまでならムッとしていたところですが、
それが何の意味のない感情であることに気づきました。
というか、師匠を思いだせ!と自分を叱ったわけですけど(笑)
ということで、この記事をお読みになっている方へ
KENBOが何がしかアドバイスできるとしたら
こういうことです。
まず、意味の無い質問(=価値を生み出さない質問)かどうか
しっかり考えて発信すること。
次に、意味が無い場合でも許される場合があって、
それは単純に面白いことである場合です。
面白いというのは、面白おかしいという意味ではなく
興味深い、インタレスティングな話題であるということです。
これはウェルカムですね。
なぜなら場を盛り上げるからです。
何にしても、脳への知的な刺激によって
摩擦を生み出すことが、新たな気づきを生み、
その気づきによって成長を促すというサイクルを
尊ぶのが坂田智康氏のスタンスである、
ということを覚えておいておくと
いいことがあるかもしれません(^^)