この記事は以下に続くシステム手帳のコアな話であり、
いわば『Myシステム手帳』のご紹介&レビューとなります。
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男のシステム手帳~①外部脳としてたどり着いた使い方 - インフォレビュー(INFOREVIEW)
当ブログの話題としてそぐわないかなぁ、とも一瞬よぎりましたがこのブログで発信していることや日常の仕事・生活もろもろにおいて原動力でありこれなしでは生きていけない相棒の話なのでここに書きとめていくことに
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何分にも、システム手帳というジャンルがニッチ過ぎるのは承知です。
ただ前記記事にも述べておりますが、私の利用目的は外部脳の役割に尽きます。
以下あくまで個人的見解を述べているに過ぎませんが、
私のシステム手帳は外部脳のミッションとして当ブログモットーでもある
『気づきを稼ぎに変える』ための重要な伴侶になっている実感があります。
私のネットでの活動(商品企画、販売、アフィリエイトなどすべて)の源でもあり、
AIシステム開発の課題やスケジュール、仲間や客先とのディスカッション、
たまにぶっ飛んだ大学教授から聞く先端テクノロジーを覗いた印象、
気に入った音楽や映画についてのメモ、
旅先で見つけた最高の露天風呂と旅館の話、
東京のど真ん中に昭和50年くらいを彷彿させる路地裏の居酒屋一画のメモ、
自分が猶予なくあの世にいった場合に家族に知らせる銀行口座、クレカ等のパスワードとか、
・・・
雑多なものばかりですが、私の日常のすべてが
Myシステム手帳に閉じ込められています。
さて、Myシステム手帳と言っておりますが具体的には
KNOXのFLUCT(フラクト)ベルトタイプというものでして
2年前に手に入れて以来、これで最後まで添い遂げようとずいぶん気に入っております。
この手の話にご興味ある方は、おそらくシステム手帳という妙な沼に既にはまっているか、
これから沼にはまりそうな素質のある人に違いなく、いずれにしても
文具好きでこだわりの強い方だと想像しています。
因みにKNOXとは、東京恵比寿にある株式会社デザインフィル(Designphil Inc.)が
リリースしているブランドのひとつです。
KNOX以外に、MIDORI、トラベラーズノート、PLOTTERなどそれぞれ、
かわいい、ワイルド、シンプルでおしゃれなブランドを展開している会社です。
(私はどれもこれも使ったことがありますが、手帳は結局KNOXに落ち着いています)
システム手帳という選択
普通のノートじゃだめなの?
と始まる方はこの話、ちっとも面白くないはずなのですぐにページを閉じたほうが賢明です。
私にとって大事なことは、外部脳として原始的ながらも
最適なツールがシステム手帳となるわけですが、それには自分なりに理由があるのです。
ズボラで面倒くさいことはとにかく嫌いな性分なのですが、
だからこそピッタリだなと思う理由がこれです。
ズボラな人にシステム手帳が構造的に適しているワケ
- ノート一冊に書けるのはここまで、という概念を捨てられる(リフィルは取り換え、無限に増やせる)
- 書き損じは捨てればよいので気が楽(消す時間さえもったいないし面倒くさいと思うほどです)
- ページの入れ替えがいつでも自由にできる(リフィルを1枚単位で任意の位置に整理できる)
- リフィルの種類、枚数などの構成も好みのスタイルでいける(決まり事が無いのは楽)
- バインダーはほぼ半永久的に使える(好みの革製なら年月とともに愛着が湧いてきます)
総じていうと、綴じノートにある縛りというものが無い。
綴じノートを何冊も増やせばよいではないか?と思われるかもしれませんが
そういうことではなく、最初から縛りによるストレスが一切ないというのが良いのです。
そういうわけで私の場合、自由度の高いシステム手帳一択なのですが、
もちろんそれにも数多くの種類が出回っており、使い勝手や微妙な触感などを含めて
これだ、これこそ自分にマッチしたものだ!
というものを求め、選び出すにも長い年月を要しました。
ということで一番のお気に入りがKNOXのFLUCTとなっており、
これのどこがどう気に入っているのか、ぐだぐだと詳細をお話していきたいと思います。
万人に受ける話では決してありません。
ただこの記事をご覧になった方のうち、たったひとりであっても
FLUCTに限定せずシステム手帳の可能性を知ってもらえれば幸いです。
システム手帳には、自分の思考の枠や奥行きを広げてくれる可能性が潜んでいます。
つまり自分の成長、ひいては経済面でもおおいに役立つ道具になるかもしれません。
2万円のシステム手帳を買って、そこに書き溜めたものから
それが商売のネタになって2000万円、いや20万円でもよいではありませんか、
そんな風に化けることを体感しています。
手帳に書いたネタ、アイデア、思い、考えなどはあなたの頭にあったものが
図、絵、言語化された何かのはずです。
お金に変わるのは、そこに書いたことが再考され、昇華され、熟成され
現実の行動に繋がる形に変化した結果だということです。
もちろん書いたことがそのまま実現した、という楽勝なわけはなく
四苦八苦して悩み、その悩みも言語化されだんだんと収益を生み出す
本物の研ぎ澄まされた情報に迫ったからそうなったのです。
ならばシステム手帳を試してみる投資の価値は十分あるよね、
というのがこの記事でお伝えしたいこととなります。
なおPCやスマホがあれば情報管理できるから要らない、
という人も多いかと思いますが、PCやスマホは機械ですので万一のときに
起動できない、或いはうまく動かないこともありえます。
例えばPCに生活に必要な一切のパスワードを保存していたのですが、
リュックに入れたそのPCが大雨で中までびしょ濡れになり復旧できなくなることがありました。
そのとき救ってくれたのはシステム手帳の「紙」に残したパスワードでした。
やはり、原始的なものほど生き残るなぁ~と実感しました。
KNOX FLUCTという相棒の超偏向レビュー
FLUCT(フラクト)はシステム手帳の中でもこだわりが強すぎる存在かと思います。
KNOXのフルハンドメイド且つハイエンドモデルのひとつとなりますが、名称についての由来はこれです。
“ゆらぎ”を意味する「fluctuation」から命名した「FLUCT」シリーズ。
KNOX FLUCT製品ページ
自然界に存在する人に寄り添う波長「1/f(エフぶんのいち)」ゆらぎを活かしたデザインと作りは、
使い手に優しく、心地よい手帳ライフを送りたい方へのシリーズです。
本革の素材力と風合いの豊かさを信じ、デザイン性を伴った個性溢れる最高級フルベジタブルタンニンなめしレザーの数々を絶妙に配して、すべての工程をハンドメイドでドラマチックに作り上げる匠の技。素材とデザインと技の共鳴が可能にする正真正銘二つとない独創的なプロダクトには、その名の通り、規則性と不規則性が混じりあった“心地よいゆらぎ”が溶け込んでいます。
ゆらぎ?
1/f?
1/fについては扇風機の回転が速くなったり遅くなったり、を思い浮かべます。
しかしFLUCTにおいてそれはどこにあたるのか?
となるとなかなか答えが見つかりません。
あえて言うならば、手に持ったときの革の独特の感触、表面のアラスカ革の模様と手触り感
なんかに「自然のゆらぎ」を感じてます。
それ以上に、FLUCTを気に入ってるのはハンドメイドのまさに製作者である
村上裕宣(ムラカミヒロノブ)さんのプロフェッショナルな独特の世界に引き込まれることです。
革は「時間の概念」を加えられる素材なんですよね。
KNOXの村上裕宣さん紹介記事
革以外の素材で作ったものは、ずっとフォルムが変わりません。
だけど革は年月とともに変化もするし、形も崩れていきますが、同時に味と艶が増していく。
素材としては古びていっているのに、美しくなるところに美学を感じるんです。
では、私が気に入っている順番に個々のパーツについてご紹介してきます。
剣先ベルトは唯一無二の質感に何度も出し入れしたくなる
FLUCTには図のベルトタイプのものと、包み込むフラップ留めタイプとあるのですが
私のイチオシはベルトタイプです。
これまで様々なベルトタイプ仕様のシステム手帳を使ってきましたが、
FLUCTの革が二重になりハンドメイドで縫い付けられた
剣先デザインと質感は世界に叶うものがないんじゃないかなと思うほど秀逸です。
YouTubeでも同様なレビューをしている動画を見ました。
やはりそうだよね、と相槌を打ちました。
フラップで全体を包み込むのが好きな方もいれば、
シンプルな一枚革でできたのを好む方もいますが、
私はシンプルな一枚革の場合にもゴムバンドで固定できるように使ってきました。
これは面倒なことが嫌いでせっかちなライフスタイルによるものです。
カバンの中にシステム手帳を放り投げ、デスクワークだけではなく
仕事でもあちこち移動しています。
その際に、システム手帳がカバンの中で開くと紙がよれたり折れたりします。
これがイヤで、移動しながら書くという日々の仕事パターンからも
ベルトタイプで手帳を閉じているというのがちょうどよい具合なのです。
ペン刺しの包み込みが無上の安定感
ベルトタイプを裏側からみた写真です。
ハンドメイドらしくしっかりした縫製で、黒のベルトが
ペン刺しをぐるっと回って包み込んでいます。
最初、このペン刺し部分はやけに長いと思いましたが、
使ってみると非常に具合がいい感じです。
ペン全体をしっかり覆っており、安定感が抜群でして
システム手帳を開いた際にも全然書くのに邪魔にならずGOODです。
この安定感は口でうまく説明できないほどでして、
カバー本体にペン刺しが縫い込まれており、グラグラ感も全くありません。
またこのペン刺しに入らないペンは無い、と言い切れるくらいに余裕のサイズです。
どのような太径のペンでも問題が生じるとは思えません。
かといって、書くことに一切邪魔にならないデザインも素晴らしいです。
因みにペンケースを使うのでペン刺しも不要という方も多いでしょう。
ペン刺しとベルトタイプがセットで必須と考えている理由があって、
これも「移動しながら書く」ことが
生活のメインになっているからにほかなりません。
電車なんかで移動中でもパッと開いて即書き出す、というプロセスに
ペンケースを取り出し開くのがまた邪魔くさい(一応マーカーなど入れて持ち歩いてますが)、
とにかく面倒くさいことは一切嫌いという悲しい性分のため
パーカーの細身のペン一本(芯はジェットストリーム 0.5mm)で勝負しています。
どうも私は机に座ってじっくり時間をかけて書く、というたしなみが
長年生きてきてさっぱり身に付かず、落ち着かなくなる貧乏性とも言えます。
なお「移動しながら書く」という意味で誤解のないようにお伝えすると、
実際には電車内で書くのは稀でして、移動中のちょっとした場所、
例えばスタバやタリーズなんかで頭を整理するために集中して書く、とかそういう意味です。
そういった隙間時間のようなものを大切にしていて、
妄想がインスピレーションに変わる瞬間でもあるのを実感しているので
実は枕元に置いてます、夜中に何かが降りてきてもいいように。
パタンと抵抗なくほぼ水平に開く
FLUCTはハンドメイドのオリジナルデザインのせいか、
図の左側にはジッパー付きのポケット含めて計5つのポケットがついております。
このポケットについては好き嫌いが大きく分かれると想像していますので、
後ほどあらためて触れたいと思います。
とにかくこのポケット群の厚みにより、完全に180度に開くとは言えませんが、
ほぼ180度近く、パタンと開きます。
システム手帳の多くは、カバーを押し付けながら開くというスタイルであり、
こんなちょっとしたことが意外とストレスになるものです。
FLUCTの良いところは、無理やり開く必要がなく重力に従いパタンと開き、
全開状態ではベルトもペン刺しも書くのに邪魔にならない・・・これが素晴らしい!
FLUCTの仕様にはこんなこと記載されていませんが、人がストレスを感じるかどうかといった
非機能要件としても驚くべきレベルと言えます。
邪魔にならないのは次の図をご覧になるとすぐお分かりになります。
手を置く位置が平坦で、書くことに集中できるのが一目瞭然です。
左サイドのポケット群は役に立つのか?
さあて・・・
たぶん意見が一番分かれるところがここだと思います。
左側にあるファスナー(ジッパー)付きポケットを含め仕様にはこうあります。
- 中面左:ファスナー付きポケット×1、ササマチポケット×2
- 中面右:サイドポケット×1、スリットポケット×1
ともかく計5個のポケットがこのバイブルサイズのシステム手帳にあるわけです。
なぜ5つも?
そのワケを知りませんが、ポケットを意味があると思うかどうかで決まります。
私のシステム手帳活用法からすると、
ポケットは超有難い!です。
正直、これも面倒くさいことは嫌いという怠惰な性格が関係しています。
先の画像では;
A4コピー用紙を折りたたんだものが3枚
領収書2枚
客先でもらった名刺5枚
付箋が少々
「大吉」のおみくじ
15㎝の定規が1本
とこれだけ入っています。
ファスナー付きポケットには、絶対に失くしてはならないもの
を優先して入れております。
入っているものは常時、減ったり増えたり変化します。
とにかく移動すること=動くことが生活の大半を占めるため
ちょこちょことその時に集めた情報や、その時に必要な情報を
ポケットに入れております。
いや別に、システム手帳のポケットではなく別の場所にしまっておく、
のでも構わないのですが、なにしろ面倒くさいことは嫌いです。
必要なときに必要なものを
その瞬間に出し入れできる
ポケットが必須なのです。
FLUCTにこれがなければ、代用できるジッパー付きリフィルなどを買っていたはずです。
実際のところ、システム手帳を離さず使っているうちに
その日もらった名刺や領収書、
縁起が良いのでちょいちょい見たい「大吉」のおみくじ、
客先のビル入門証(QRコード)コピーしたもの、
等々の雑多な「紙」をどこにしまって移動するか?
という切実な問題が出てくるのです。
QRコードなんてスマホで表示させればそれで済むじゃん、というのはまさにその通りですが、
いちいちスマホで該当のメールやファイルを探すのも手間で、一回使用で終了のため
印刷して持ち歩くほうが気が楽という意味でそうしています。
また過去にはジッパー付きリフィルを買い足してそこに収納、
という使い方をしていましたので、ともかく収納スペースが手帳と離れずにあること、
という命題はいつもつきまとっていたわけです。
FLUCTはこの問題を完全無欠に解決してくれました。
私のように面倒くさいことは嫌いでズボラで移動はやたら多い人、
移動の途中でさまざまな『紙切れ』を携行することがある人、
こういう人にとっては非常に重宝すると思います。
ということで、私にとって嫌いなものが一切なく必要十分条件を満たしている、
それがFLUCTになります。
ああ、因みに「面倒くさいことは嫌い」という意味は、あくまで
日常的なことを実行するためにできるだけ時間・労力をショートカットしたく、
思いついたら外部脳を含めてすぐ目的達成の実行に移りたいということです。
例えば複雑な問題を丁寧に分解して理解し、実行するという仕事なんかはこれに当てはまらないです。
FLUCTを高いと思うか安いと思うかその分岐点は?
前の記事でも書いたことですが、FLUCTの価格は
世間一般の感覚として決してかわいいと言えません。
定価は59,400円(税込)とあり、この記事を書いている時点でも
Amazon、楽天、ヤフーショッピング含めディスカウントされていません。
私も定価で買ったクチですが、システム手帳はノートではなく
せっかちで面倒くさいことは嫌いな自分の外部脳としてどれだけ長く付き合えそうか?
そこが判断基準でした。
すでに購入価格の300倍くらいは還元してくれてるので最高の相棒です。
約6万円という価格は、システム手帳を単にノートカバーとして見ると
めちゃくちゃ高額であり、あとは個人の判断次第ですね。
システム手帳を集めるのが趣味という極めてニッチなジャンルの人以外は、
「書くための文具」としての価値がどれだけあるかが焦点のはずで、
そうすると普通には「高すぎる!」と思って当然ですね。
私にとっては外部脳としての機能、
結局はFLUCTの存在が自分の成長、成功にどれだけ寄与できそうか?
そこがポイントであってつまり自分への投資になります。
高くてもお気に入りのシステム手帳を使うことが、結局自分にプラスになって
跳ね返ってくる、と自覚していることが自分への投資と考えられる人です。
「書く」というプロセスは言語化、言葉を磨く、思考を整理する、
そういう意味でも自然に自分自身へ投資していることにもなります。
「書く」行為を通じて自分を整え、行動を起こす起爆剤にもなります。
で、私は何を書いているのかというと、こちらの記事(↓)でご紹介した
近藤康太郎さんの「三行で撃つ<善く、生きる>ための文章塾」を参考に
自分にしか出せない表現、コンテンツ、プランなんかを試行錯誤しつつFLUCTに残しています。
それをときどき振り返りながら、考えを整えていく、
そういったシステム手帳の使い方です。
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沈むコンテンツ発信者を引き上げる宝本~近藤康太郎「三行で撃つ」と「ワーク・イズ・ライフ 宇宙一チャラい仕事論」 - インフォレビュー(INFOREVIEW)
すべてのコンテンツ発信者に捧ぐ!近藤康太郎さんの【ワーク・イズ・ライフ 宇宙一チャラい仕事論】と【三行で撃つ】のレビュー
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自分への投資になるんだったら早く手に入れてガンガン使おう!
そうしたほうが結局得する、というような感覚がある人は
是非検討してみてください。
システム手帳の中に新しい世界が開け、知らない自分に出会えますよ!
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