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インフォトップ(infotop)がアエリア(aeria)に買収という衝撃~この意味とこれからどうなるの?を読み解いてみる

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約 13 分

インフォトップ買収
この話、インフォトップをアフィリエイターとして、またはインフォプレナーとして
ご利用されている方にとってはとても重要で、知っておくべきことかと考えます。

ニュース自体は今月初旬のことで今や、検索すればいろいろ出ていますが
両社の財務状況に踏み込んだレビューまではどこにも見かけませんでした。
ならば、と少しキッチリした形に整理しお伝えしたいと思い記事化しました。


2015/3/2にJASDAQ上場の株式会社アエリアは、株式会社インフォトップキャピタル(ITC)を
株式交換によって100%子会社化すると発表しました。
ITCは株式会社インフォトップの株主(親会社)と理解すると分かりやすいです。

このことにより、あなたの知っているインフォトップは2015/4/24より
Kleeなどオンラインゲームを手掛けるアエリアの孫会社になります。
孫会社といっても運営上は子会社的なものであり、さらに先は吸収合併もあり得ます。

アエリアによると『IT サービス事業の事業領域の拡大による収益基盤の強化』という
理由でインフォトップのアフィリエイト事業を傘下に入れたいようです。
アエリア オンラインゲーム
さて、この話。。。あなたはどう捉えましたか?

ふ~ん、そうなの。。。それでオレに何の関係があるの?と思う方から
それは大変だ!どうなるんだろう?と頭の中が白くなる方もいらっしゃるでしょう。


いわゆる業界再編が始まったわけでして、こういった動きには
さまざまな思惑と複雑な利害関係の一致があってこその話となるわけでして
その結果としてステイクホルダーのひとりであるあなたへも
もちろんなんらかの影響が出てまいります。

ステイクホルダーとは利害関係者のことでして、一般的には消費者(顧客)、
従業員、株主、債権者、仕入先、得意先等々でして、
顧客、仕入先または得意先でもあるインフォプレナーやアフィリエイターも
こちろん含まれます。


この記事では、”インフォトップ買収の衝撃”の意味と、これからどんな変化
や未来が予想されるのかを読み解いてみました。




アエリア(aeria) VS インフォトップ(infotop)


こういう買収劇においてまっ先に見るべきもの、それは企業の業績です。
具体的には直近から過去数年の売上損益(財務状況)です。
財務データに買収につながる理由が必ず透けてみえるものだからです。

なお財務諸表を細かくお話してもしょうがないので、公開されている
財務データから何が見てとれるのかをご説明しますね。

Aeria売上・損益状況サマリーH22~H26
アエリア 業績

Infotop売上・損益状況サマリーH24~H26
インフォトップ 業績

平成26年度の業績をみると・・・
売上はアエリアが単体4.8億(連結11億)でインフォトップは19億

一方、経常利益はアエリアが単体▲2.7億(連結▲1.6億)という赤字で、
インフォトップは5.3億の黒字。

アエリアは平成22年度からずっと赤字続きですね。
利益面では、親会社であるアエリア本体を子会社が平成25年度までは
足を引っ張っていたが平成26年度に少し挽回した、といった感じです。


ここで・・・

あれ?なんで赤字会社が儲かっている会社を買収できるの?

と思われたかもしれませんが、ここは第三者による資産評価など
の手続きを経て会社の価値がいくらなのか定まってくるわけです。

このあたりは話が細かくなるので省略しますが、
買う会社=アエリア、買われる会社=インフォトップという
図式が納得できるものであることもアエリア側からきちんと説明されてますね。

まぁJASDAQ上場会社なので、このような説明責任があるのは当然とも言えます。



なぜ買収?、なぜ売った?


買収という言葉はどこか強引に・・・という語感が漂いますが
そうかどうかは以下をお読みいただきご自身で判断をお願いします。

アエリアのメリット

アエリア 買収 意図

こちらのほうは公開されている情報を素直に読み、普通に理解して
ほぼほぼ間違いはないと思います。

先ほどの財務状況を示す表をご覧いただくとお分かりように
オンラインゲーム事業が急速にしぼんでいますね。
これはアエリアだけに限らず、オンラインゲームで稼ぐというモデル自体が
急激に縮小していて、無料化が進んでいるという表れです。
そして売上構成上、残る頼みの綱がITサービス事業となります。

現状赤字続きの中で、なんとかして喝を入れ会社全体を黒字化させる
ための強力な事業が必要であることは明らかです。
要するに今までと同じことをしてるだけでは会社の未来がない・・・
というのが第三者の目からも見て取れる状況です。

本業のゲームと別にもう一本の柱をなんとしても立てる必要がある・・・
そういった経営者・株主の強い焦りと思惑があり、自分の会社の成長シナリオに
組み込める会社でいいとこないかなぁ・・・・と探していたら
「じゃぁうちを買いませんか?」となったのがインフォトップ。
この筋書きが最も自然なように感じております。


インフォトップのメリット

インフォトップ JASDAQ

インフォトップという会社はそもそも誰のものなのか?
・・・を株主視点でみるともうこれは同社のファウンダーである
高濱 憲一氏と菅野 秀彦氏のものであることは疑いようもありません。

お二人がなぜ売却を決めたのか、もちろん金額面で魅力的なオファーが
あったことは想像に難くないわけですが(巷で噂されている金額を書いても仕方ないので伏せます)
他に新たな事業へ進出したいというお考えもあったかもしれませんし、
そのあたりはどう想像しようとしょせん他人にはわからないものです。


ただ客観的に見て言えることがあります。

それは、モノゴトにはちょうど売りドキというタイミングがあり
現在のインフォトップは、絶妙な時期にあるということです。

過去3期とも売上が順調に伸びていて、且つ経常利益率も25%を
維持していてとても優秀な成績です。

儲かっているのだから売る必要ないじゃん!と思うかもしれませんが
逆なのですね、投資家から見ても最も優良案件と判断されるタイミングで
売るのが最高の値がつきます。
つまり売るなら今しかない!というベストタイミングであることに
高濱氏も菅野氏も意見の一致をみたのだろうと推察されます。

それと・・・うがった考え方かもしれませんが、私がもし
インフォトップ経営者なら何を考えるだろうか
菅野さんたちと同じ立場であればどう自社の未来を予測するだろうか
・・・と自問してみました。

まず単純に同じような売上・利益の増大が今後いつまでも続く
といった幻想を抱くというか根拠の無い楽観的な考えはできません。
これくらいの企業規模の経営者でそのような甘い考えを持っている人は皆無だろうと思います。

そのひとつの理由は市場そのものの規模であり、そしてもうひとつ
販売している商品=情報商材に対する世間一般のモノの見方、評価
といったことが挙げられます。

市場規模では、最大手のInfotop売上が19億であるなら
他のASPやASPを通さない自社販売(Paypalなど)を全部
集めたところで50億~100億といったところでしょう。
仮にこれが数倍から10倍くらいの大きさであってもMAX1000億。
実際にはこんなに大きくはないと思われます。
第二、第三のインフォトップが出て来ないのはなぜか?
という一因にこういった現在の市場そのものの大きさがあるように思います。

これはBtoC(個人向けサービス)なのでこんなものかと
思うわけですが感覚的にはとても小さな市場規模です。
世間全体でみると、仮に1000億としても中堅企業1社かそこらの売上相当分でしかありません。

要するにパイの大きさがどれだけあるのか?
といった点ではのびしろはあるものの
やはりマーケットの規模というのはさほど遠くないところに
頭打ち感があるようにも見えるのがインフォ系商材を取り巻く市場の特徴です。
今のところは・・・ということでこれからどんな変化があるかはわかりませんが。

それと、もうひとつやっかいなのが世間から見た
情報商材への一般認識というものです。

ひとことでいうなら「胡散くさいもの」の代表選手ですね。

なぜかというと買ってみないと中身がわからない・・・
費用と効果の両面で確からしさを感じられない・・・
そして一般に高額であること・・・

他の世の中の胡散臭くない一般商品と比べて何が違うのか?
突き詰めると、売り方と価格の問題に帰着するわけですが。。。

どうも胡散臭い、いかがわしいと認識されるほうが
大勢を占めるという社会的認知があるように思います。
そして現状の世間認識のまま、もしも売上がどんどん伸びて、
そしてもしも市場もこれから大きくなるようなことがあれば
これに反比例して世間からのまなざしはより厳しくなると予想できます。

要するに何かやってはいけないことをやっているかのような
後ろめたさというか社会的な暗黙の批判を感じながら
経営していくといったリスクを抱えたまま
今後どこまでいけるだろうか・・・といったことが
楽観的気分を吹き消してしまいます。

そういった観点があったとしてですが、であるならば
インフォトップはその胡散臭さを消していける可能性を
アエリアに託したという見方もできるわけです。

なぜならば、アエリアは上場企業だからです。
次にその点をもう少し考えてみましょう。

新生インフォトップはクリーンなコンテンツを売る事業へ転換するか!?

インフォトップ クリーンイメージ

アエリアはJASDAQ上場企業であり(JASDAQスタンダード: 3758)
その点で従来のインフォトップが未上場であったときと比べ、
孫会社といえども取扱い商品である情報商材に対しては
はるかに厳しく社会の目に晒され評価を受けることになります。

社会は「胡散臭い」と思われるものの販売を
従来のまま長期間にわたって放置するでしょうか?

このことはアエリアは充分承知していると考えます。
恐らくですが、アエリアは当面はできるところから着手していくでしょう。
ただし、今すぐかどうかは微妙なところと私は思っております。
まずは、赤字解消に向けて現状のインフォトップのシステムを丸ごと
そのままの形で維持しておきつつ、市場の要求に応えていく施策をとっていく、
というのが同社にとって無理が一番なく素直なシナリオかもしれません。

その場合は、しばらくは何の変化もなしで続いて・・・
ある日突然に、社会・市場の要求に対して積極的に反応せざるを得ない時期が来たら
インフォプレナーやアフィリエイターに新しい要求を突き付けてくるかもしれません。
ちょうど花粉症でくしゃみが出始めるとの似て、抑えに抑えたものが突然
堰を切ったかのごとく発症する、といったような感じかもです。

具体的には、想像しやすいものでは情報商材販売に際して従来よりはるかに
審査が厳しくなるという可能性があります。
これまでも誇大表現は審査通りませんでしたが、そのあたりが
少なくとも一段以上厳しくなっても全然おかしくありません。

アエリアの孫会社となる新生インフォトップがそうしたくなくても、
JASDAQという市場で戦う限り、アエリアは世の中の視線を無視できるわけはありません。

ただ、審査がいくら厳しくなろうと現状の延長線上でのレター販売
では本質的なことが何ら解決されません。

胡散くさいことの本質は、購入者から見えない点にあるように思います。。
売り方と価格のバランス、そしてその妥当性が見えないのです。
よって社会通念として今後求められるのは、一種の透明性です。

購入するモノの正体がクリーンで透明であることが
胡散臭さを打ち消す最大の武器になると考えられます。

極端な言い方をすると本屋さんで本を手に取って購入を決める感覚、
あるいはお店で服を試着し購入を決める感覚といったような透明性です。

レターの形式を含めて、商材の販売モデルそのものへの
インパクトもあるかもしれません。
アエリアがそうしたいからであるとか、
新生インフォトップがそうしたいからという理由ではなく
世の中の目に晒されるなかで自然とあるべき姿に
近づいていかざるを得ないという理由からです。

そうなるとどうなるかは明確には予想できませんが、
アフィリエイターも現状のままではなく商材の紹介方法や
特典の考え方、付け方、見せ方とかにおいても
新たなルールができることもあり得ますね。

それも、隠す方向ではなく見せる方向です。

アフィリエイターはいわばインフォプレナーの片棒を担いで
販売していることと基本は何ら変わりありませんので
アフィリエイターだから全然影響なしだとかは誰も断言できません。

しばらくは何の変化もなく、しかしある日突然にアフィリエイトの
やり方について見直しされる可能性も誰も否定できません。

あなたがもし、インフォトップを使ったビジネスをしているならば
インフォプレナーでもアフィリエイターでも同じことですが
常にワーストケースも想定しつつ備え、
一方でそれに押しつぶされることなくビジネス展開していくことをお勧めします。

根拠のない楽観、逆に意味なく悲観はビジネスするなら全く無用であり、浅はかとも言えます。
普通に、しっかりとしたビジネス感覚を持っていれば当然のことが
当然のように起こるだけの話だと構えていられます。

ネットの変化は激しいので、いつどのようにそれが起こるかはわかりませんが
クリーンで透明性を担保するような仕掛けが時代の要請とともに
ジャスダック上場会社としての存在意義をかけていろいろ
繰り出されてくるはずだと私は想像しています。

2015.3.25追記アエリアはインフォトップをどうする?
実は本記事をアップした直後から多くのご感想・ご質問メールをいただきました。
「インフォトップでのアフィリエイトは結局どうなるのでしょうか?」
という切実な内容がほとんどです。

・・・で、私自身はアフィリエイト自体はなくならないと思っています。
その理由を述べたいと思います。

——
私がアエリアの経営者ならば、こうするだろうと思うことからご説明しますね。

アエリアの直近の経営課題は、赤字脱却でありV字回復へ大きく期待する
事業としてインフォトップを買ったわけです。

なんとしても黒字転換させることが課題というより至上命題です。

大枚はたいて買った(株式交換という形で)インフォトップ事業を
最低でも半年、いやなんとか1年間くらいは
できるだけそのままの形で収益をあげ続けて欲しい
そう願い、現場の尻を叩きます(笑)

なぜならインフォトップという事業は売上・損益数字が示すように
「成功モデル」だからです。

成功しているものに下手に手をつけておかしくしたくない・・・
そう考えます・・・成功してんのに手をつけてどうすんの?ということです。
ただ将来の発展を見据えて人事面には何か手をつけるでしょう。
また運営上見つかった小さな改善は日々取り組むでしょう。

・・・あっ、これ自分がアエリアの経営者ならという想定話ですよ(笑)

インフォトップというビジネスはひとことで言うならば
インフォ系コンテンツ販売の仲介業のようなものです。

そこには、販売者(with商品)、アフィリエイター、購入者がいて
そして販売手数料などいろいろ便宜を図る代理人としてインフォトップが
存在しており、これら役者(=ステイクホルダー)がそろって
初めてビジネスが成り立っています。

つまりインフォトップのロールモデルには、アフィリエイターという
存在は欠かすことができません。
広告代理店業として、そこに存在してくれないとビジネス自体が
円滑に回らない構造になっているわけです。

従来のままのインフォトップ事業を何も変えないで運営しつつ、
JASDAQ市場や世間からの意見を吸い上げビジネスモデルの
ブラッシュアップに取り掛かります。

何度も言うように仮定のお話ですので。。。

インフォトップ事業がその先にどう変遷しようと、
アフィリエイトというのは広告代理店業そのものなので
インフォトップとは本来関係がありません。

アフィリエイトという仕事が縮小することがあるとするなら
それはインフォトップとは全く関係の無いところで
例えばGoogleの検索エンジンに頼るモデルが無くなるとか
そういったネット環境の変化によるものが大きいのではないか
と個人的にはそんな予感がしています。


COMMENTS & TRACBACKS

  • Comments ( 2 )
  • Trackbacks ( 0 )
  1. インフォトップがアエリアに買収されることを初めて知りました。
    恐らくあなたの推論のとおりなのでしょう。
    アフェリエイターにとってこれからは厳しい時代になることでしょう。
    各種規制が厳しくなり、アフェリエイト事業全体も縮小傾向になるものと私は予想しています。

    • 木村様

      コメントありがとうございます。
      KENBOです。

      さまざまなご意見、ご感想があると思います。
      実は同様のコメントをメールで多々いただいております。

      私の記事の説明不足で、若干誤解を与えてしまった感があり
      別途に補足を追記いたします。

コメントはこちらからよろしくお願いします

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