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顔出し・年齢不詳のキャラクタ設定のわけ

この記事は、遠い昔、私が師匠(坂田智康氏)と知り合った頃に

師から直接聞いた話でして、なぜ坂田智康は顔出しもせず、年齢も公開せず

・・・とにかくなにからなにまでクローズドな世界にしている

理由についてのお話となります。
坂田智康プロフィール

つまり、なぜ坂田氏は顔出しも年齢も生活スタイルも

一切見せないのか?という理由のことです。

これにはきっと複数の理由があるはずですが、

そのうちのひとつについて、今さらに思い当たる点があって

そのことに触れたいと思います。

今さらに思い当たった理由もありまして、それは

比較的最近ですが小玉歩さんのFLM2013(フロントラインマーケティング2013)

に参加したことで、忘れていたことを思い出したわけです。

いえ、小玉さんのセミナーやコンテンツの中身ではなく

坂田智康と小玉歩という二人の対照的なキャラクタ設定から

否応なく思い出しました。

小玉さんのことはずっと以前から知っていたのですが、

私が彼の教材を購入したのは今回初めてです。

師匠の強い勧めがあって、迷うことなく即購入しました。

それまでは、小玉さんの教材の存在にたまに気がつくことは

あっても実は購入する気が起きなかったのですね。

実はそこにこそ、人間の心理の複雑さというものがあります。

坂田氏と単独の音声対談をさせてもらって、当時(今も多くの方が

同じ関心をお持ちかと想像します)、素直に思ったことを口に出して

質問したわけです。

顔出ししないことは当時からわかっていましたが、年齢については

気になっていました。気になっていたというか、興味津々というやつです。

私は今はアラフィフ世代で、この年代のサラリーマンなら普通に

体験してきているようにいわゆる「酸いも辛いも噛分ける」

あるいは「海千山千」のさまざまなことに揉まれに揉まれて

きたように思います。

ここに何があるかというと、「体験の蓄積」とある種の

世渡りのノウハウだったりします。

もちろん何か専門的な知見をもち、それが

人によっては熟成していることも普通にありうることです。

そこで坂田氏に戻りますが、

「いくつだと思う?」という逆の質問を受け

知識のすごさ、声のトーンなどから推量して少なくとも

30代前半より若くはないだろうと問うたのですが

結局答えはわからずじまいです。

それより、そのとき師がポロッとこぼした言葉に

その時はなんとも思いませんでしたが、後になって

実に深く読んでいるなぁ・・・と思ったわけです。

師はこう言ったのです。

「私がもしうんと若いとしたら、年上(年配)の方は

どう思うでしょうか?」

「なんとなく、生意気だとか

そういった風に思う人もいるかもしれません」と。

ここで、この記事をお読みいただいているあなたへの質問です。

あなたが20代、あるいは30代だと質問の意味をあまりもちません。

少なくとも40代以上で、社会人としてバリバリと、そして苦労しつつ

やってきたという自負をもっている方だとしましょう。

今ここに、あなたの年収の10倍以上をネットで稼いでいる、

そして自由奔放にやっている若者がいて、あなたはどう感じますか?

謙遜の気持ちをもって素直にその若者を讃え、その若者から

学びたいと素直に受け止められますか?

あなたよりはるかに若く、その分未来への可能性もはるかに大きく

しかしあなたが自分では決して手にすることのできない金額を

手にする力がある。

イチローのような方は特別なので除外しましょう。

羨ましい、そしてその感情は妬ましいにつながります。

そういった感情が心の奥深くにありませんか?

あなたはこんなに苦労しているのに、その若者はまるで

苦労なしにあなたの10数倍、あるいは何十倍ものお金を

簡単に得ていることに嫉妬するのではないでしょうか?

表に出すかどうかではなく、心の奥にそういった感情が

芽生えるはず(もちろんすべての人ではありませんが)と

坂田智康氏はそのとき喝破したわけです。

喝破であって、河童じゃないですよ(笑)

この話、持ち出したのは私は小玉歩さんと坂田智康氏と

ほとんど同時期に知ったのですが、坂田氏のほうを

選んだというより、当時は小玉さんを無意識に避けていた

という理由がこれだったのではないか、と今にして思うわけです。

今はお二人を当時よりはるかに関心をもって、且つ敬意をもって

みています。

ただ、あのときはそうだった、そしてその可能性を

師は見抜いていて、だからこそ自分のキャラクタ設定として

顔出しもせず、年齢不詳としてネットでのビジネスを行っている

という風に理解しています。

繰り返しになりますが、これはひとつの理由に過ぎません。

私が師について何が言いたいかというと、この方は

本当に思考の深さが桁外れに深いと常々感じておりまして

いろいろなことを先読みして設定しているのだということです。

意味のないことは決してしない人ですので。