坂田智康 評価 汎用ツール

情報商材の「再現性」とはなにか?

2013年10月15日

情報商材の販売やアフィリエイトをする際に、

これは再現性あります・・といったトーンで紹介する記事や

メルマガを時折見かけます。

私は、この「再現性」をキャッチコピーにするときは

かなり厳密な意味でしか使わないようにしています。

再現性

一般的なノウハウ教材において、「再現性があるから紹介する」

という言葉自体、非常に危険な、ある意味無責任な行為ではないかと

思っているくらいです。

そもそも再現性とはなにか?

ということから掘り下げて考えてみましょう。

実生活において再現性のあるものとは

「機械」のような働きをするものを私はイメージします。

車、電車、飛行機などの乗り物は、所定の操作をすることで

決まった動きをします。部品が壊れているとかの例外的な状況を

除いて、常に同じ動作を繰り返します。

また「プログラミング」されているイメージも沸いてきます。

お手元にあるPCやスマホでも同じですね。

電源を入れると同じように、立ち上がり、所定の操作で

所定の働きをすることを疑う人はいません。

また万人に100%共通というほどではないけども、

「薬」というのも人体に所定の働きかけをしていきます

「薬」は、わりと再現性の高い働きをする物質でもありますね。

ところで、情報商材、情報教材といった話に戻りましょう。

私はこの分野で「再現性」があるものを挙げよ、と言われれば

「ツール」しかないと思っております。

ツールで稼げるかどうかの再現性ではありません。

所定の条件(OSなどの環境や、設定情報)を満たせば

ツールは同じ働きをします。

ツールと呼んでいるのは、インフォ系ではほとんどの場合

アプリケーションソフトになります。

ツールの中身はブラックボックスですが、同じインプットで

あれば必ず同じアウトプットが出てきます。

繰り返しますが、役立つ情報かどうかとか稼げる情報かどうかとか

は全く別問題です。

決まりきった動作をすることにツールとしての意味があります。

ところがノウハウ系の情報商材はこれと比べてどうでしょうか?

再現性がある、というアピールをする人は何をもって

そうだとしているわけでしょうか?

アフィリエイターであれば、自分がその商材を勉強して、

その次に何がどうなったから、再現性ありとしているわけでしょうか?

レターで謳っているようにその通りに稼げた、のでしょうか?

機械的な作業で、ほとんど頭を使わず稼げたということであれば

それの証拠も欲しいところですが、ノウハウ教材はどれ一つを

とっても簡単に「再現性あり」とは言えない性質があるわけです。

なぜなら、ノウハウ商材は「情報」であって、まずそれを

受け取る側(購入者)の知識、スキル、経験値、物事の考え方、

環境などあらゆるものに左右され意味合いが変わるからです。

同じ情報であっても、受け止め側に100人いれば、100通りの解釈

があるというのが情報商材の倣いと言えます。

例をお話すると、私の師匠(坂田智康)の教材である

煉獄MAXIMUMとか、ST CLUB(メディア構築リアルタイム実践塾)とか

でもそうですが、それぞれ数百人の購入者がいたとしても

その方々の反応はバラバラです。

すでにさまざまな分野に応用して稼ぎまくっている人の集団が

あることも私は知っていますが、それとは別に

理解はできたけど実践していない人もいれば

右から左へ素通りした人もいるはずで、

さっぱり理解できない人もいたはずです。

そういった意味では、坂田智康氏の鬼の教材であっても

万人に対して再現性をアピールすることは私は一切できません。

一番惚れ込んでいる「煉獄」という教材では、

私はこれのおかげで、とてもとても感謝感激で地平線が

精神面だけではなく、実際の生活面でも拓けた思い

なのですが、そのことが誰にでも通用するとは思えません。

言えることはマスターすれば、その人の生活が変わるだろうな・・・

という予感めいたものです。

情報商材のうち「稼ぐ系」以外でも、同じことが言えます。

例えば恋愛系で「復縁」というテーマがあるのですが、これは

長く延々と中身は同じことを知りながら、繰り返し購入する人も

いるわけでして、再現性があれば最初の購入時に復縁達成と

なっていて以後は無用のはずです。

ところがその人にとってそうではなかったために、再び

見かけは違っている(中身は昔からほぼ同じ)ものを購入してしまいます。

角を曲がったところに、幸せが待っていると思ってしまうわけです。

もう少し突っ込んでお話すると、この復縁ケースですが、

自分の考え方ややっていることが間違っていないのだ、という

心理的な安心を得るために同じようなコンテンツであっても

購入する人もいます。復縁は成功していないが、やっていることは

間違っていないという誰かの保証が欲しいという心理です。

余談になりますが、この深い真理をくすぐる力があれば恋愛系で

大きく成功できるチャンスがありますね。

振り返ってこの記事でお伝えしたいことは、かほどに

「再現性」をアピールすることは難しいことである、

ということです。

再現性という言葉を使う場合には、その意味が深く

重たいことをよくよくお考えのうえ使うようにしましょう。